知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

キユーピーさんの卵割り装置

 この前、キユーピーさんでは

マヨネーズの話を、ナベルさん

では世界最速卵選別機について

書きました。 

 


キユーピーマヨネーズ - 知財アナリストのひとりごと

 


ナベルの塔 - 知財アナリストのひとりごと

 

 ということで、卵つながりで、

今回は1分間に600個の卵を割ると

いう、キユーピーさんの卵割機の

話です。

 

 いかにもという顔をして書いて

いますが(顔は見えないですね)、

この前テレビで、キユーピーさんが

CMで宣伝していたんです。

 

 動画は以下になるのですが、

このページに載っている特許

登録はちょっと古いんです。

 

http://www.kewpie.co.jp/know/cm/history/2004/2004_14.html

 

 CMでやっていた特許登録は

4467654号というもので、発明の

名称が「割卵装置」、特許出願が

1998年、登録2010年というもの

でした。

(昔の審査請求は出願から7年

以内でしたので、このように登録

までが長いものが多いです)

 

 ということで、「卵割り」という

特許技術分類があるかいな?と調べて

みると、あるんですね、これが。

 

 FIでA23J1/08@Aというのが

この分類で、「割卵装置」となって

います。

(なんで「卵割り装置」じゃなくて、

「割り卵」なんだ?というのは置いて

おきましょう。 正しくは「かつらん

そうち」というんだそうですが。

鬼の霍乱?・・・ちょっと違いますね)

 

 ということで、FIのA23J1/08@A

で特許及び実用新案で検索をかけると、

「出ーたーなー」ということで、45件

ヒットしました。

 

 メーカーさん別では、キユーピー

さんがもっとも多く12件、次が、

株式会社ミタカ電機さん、株式会社

千石さん、共和機械株式会社さん

と続いていました。

(卵を割るだけでなく、揺動により。

白身と黄身を選別する機構なども

ありますよ)

 

 ミタカ電機さんを調べると、卵割り

機と関係ないミタカ電機株式会社

さんが最初に出て来るので、これを

シカトして調べると、株式会社ミタカ

電機さんは以下となります。

 

http://www.waruzou.com/

 

 このミタカ電機さんは、有限会社

時代も含めると出願総数は15件と

1位ですね。

 

 本社は長崎、資本金1,000万円、

創立1954年だそうで、自動卵割機

というのは、菓子製造業や、学校給食

関係、食品製造、製パン、製薬、

お総菜などに使われているようです。

 

 この卵割機は長崎文明堂さんなども

使っているようで、「かすてぃ~~ら」を

作るときにも卵が用いられますもんね。

 

 卵を割りたいというキユーピー

さんとか、割らないで搬送して選別

したいナベルさんとか、一口に卵と

いってもいろんな技術が必要な

ようです。(両方の技術の混合も

必要ですね)

 

 話は違いますが、この前、所さんの

番組で、茨城の生産量日本一という

のが以外に多く、卵の生産量も茨城が

日本一なんだそうですね。

 

http://grading.jpn.org/y0719011.html

 

 知りませんでしたです、はい。