なんかおどろおどろしいですねー。
怖いですねー、恐ろしいですねー。
（淀川長治さんの口真似で読んで
ください）
たしか、ろくろっ首も行燈の油を
舐めていたような気がします。
（昼行燈は、藤田まことさんの
中村主水でしたね）
妖怪ウォッチ2のろくろ首は
ニョロロン族で可愛いもんですが。
ところで、「妖怪」というのは商標
登録がされていて、「なんか用かい？」
と調べると、4件登録されています。
まずは、登録5175334号と
5234934号の権利者は株式会社
水木プロダクションで、その名も
ずばりの「妖怪」で、対象は飲食物の
提供と、お菓子とかピザとかの飲食
物です。
水木先生、飲食物の提供もするんで
しょうか？
妖怪ウォッチの「株式会社バンダイ」
さんも、平成9年登録と結構古く、
登録3244586号、こちらはさすがに、
おもちゃや遊戯用器具ですね。
最後の一つは松尾信一郎さんという
方の登録5232153号、「妖怪好琲」と
いうもので、下が願書からコピペした
ものです。
指定商品は、加工食品や、代用
コーヒーとかですが、なぜこのような
ネーミングにしたのか是非聞いて
みたいもんです。
ということで、「今日は妖怪ウォッチの
話か？」というところですが、ちょっと
違って「ろくろ」の話です。
轆轤というと、粘土などを載せて、
回しながら陶器を形作る道具ですが、
実は、傘にも「ろくろ」という部品が
欠かせないんです。
傘というのは、真ん中に金属の
シャフトがあって（昔の日本の番傘は
金属ではないですが）、これに雨を
遮る布やビニールが金属の骨に貼って
（張って？）あるという構造です。
このシャフトのてっぺんに、なにやら
くっついていますが、このくっついて
いるものが上ろくろというものです。
さらに、傘は閉じたり開いたりする
わけですが、この真ん中のシャフトに
摺動して上下する部品が下ろくろ
なんです。
（大体右利きの人が傘を広げようと
するときに、左手でつかんで押し上げる
部分ですね）
ということで、ろくろの話はこの
ぐらいにして、ビニール傘は使い捨て
というイメージが強く、最近はビニール
傘のメーカーさんはほとんど中国とかだ
そうで、日本でビニール傘を作って
いるのは「ホワイトローズ株式会社」
というところだけになっちゃっている
んだそうですね。
以下が、ホワイトローズさんの
HPですが、派手好みのホワイト
ローズさん？？
http://www.kasaya.com/whiterose/
使い捨てのビニール傘って安くて
その辺にすぐ忘れて置いて来てしまい
ますし、 ビニール傘というのは壊れ
やすい廉価版という感じがしてしまい
ますが、実はここのビニール傘は
選挙用として売れ行きがいいんだ
そうです。
「縁起がいいから売れるのか？」と
いうところですが、ちょっと違って、
強風に遭っても、傘が吹き飛ばされ
たり、骨が反転したりして壊れたり
するのがしにくいんだそうです。
どんな機構になっているかというと、
この機構が特許登録されており、
特許第5285402号というものなん
です。（登録日は平成25年6月）
原理は、雨が降っているときには
上ろくろ近くのビニールはピタッと
閉じているんですが、内側から風が
入ってくるとその部分が上に持ち
上げられ風を逃がしてくれるんです。
（雨が降っていて、風が吹いていたら
どうなんだ？というのは置いておき
ましょう）
以前にもこのような機構の傘が
出願されているのですが、下の
ように複雑な構造で、金額も嵩む
ということで、ホワイトローズさんは
特許出願したとのことですね。
（下は特開2000-197511から
貼り付けたもので、こちらのほうは、
拒絶理由に対応せず、拒絶が
確定しています）
ということで、傘というのは今でも
特許出願があるのかと調べてみると、
まだまだ結構コンスタントに出願が
あるようです。
ちなみに傘のIPC分類は、A45Bで、
Fタームのテーマコードは3B104に
なりますが、それぞれ傘のほかに、
杖とか扇なども含まれますので、
検索の際には「傘」で限定しないと
いけないですよ。
