知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析医療機器編 24  富士フイルム

 次は、最近ではフイルムよりも薬で

有名な、アビガンの富士フイルムさん

ですね。

 

 中国が真似してるとか大騒ぎになって

いましたが、その後、どうなったんで

しょう?

 

 中国企業を訴えるとか訴えないとか

言っていましたが。

 

 アビガン熱で株価も上昇し、昨年

5月頃の底を打った時点では2500円

程度でしたが、現在は4000円近くに

なっていますので、慌てて株を買った

方もいるのでは?

 

 ということで、株価分析ブログでは

ないので、富士フイルムさんがどんな

手術機器の研究開発をおこなって

いるのか見て行きましょう。

 

 その前に、富士フイルムさんがどんな

会社か、まず見てみましょうかね。

 

http://fujifilm.jp/

 

 富士フイルムさんは、今はやりの

持ち株会社制をとっており、富士

フイルムホールディングス株式会社

富士フイルム株式会社、富士ゼロックス

株式会社、それに、アビガン!富山

化学工業株式会社でグループを形成

しているんですね。

持ち株会社制を採っているので、

富山化学工業さんを合併や子会社化

という面倒な手続きをしなくてよく

なっています)

 

 決算短信を見てみると、平成26年3月

期の連結売上高約2兆4,400億円、営業

利益が約1,400億円と儲かってますね。

 

 セグメントは3つに分かれており、一つは

イメージングで、フィルム部門はここに

入っていますが、セグメント別売上比率は

15%程度となっています。

 

 次が医薬品や医療機器なども入って

いるインフォメーション部門で、38%程度

の売上です。

 

 説明には、すでに「抗インフルエンザ

ウイルス薬」のアビガン錠の国内販売

承認を得たことが報告されています。

 

 メディカルシステムでは、医用画像

情報システムや内視鏡などの事業が

あり、X線画像診断装置、超音波

診断装置、医療情報統合システム

などがあるようです。

 

 内視鏡には、経鼻内視鏡なども

あるそうです。

 

 もっとも売上が大きいセグメントは

ドキュメント部門で、オフイス用コピー

機やプリンター、コンスーマー向け

プリンターなどがあります。

 

 ということで、医療機器分析をして

みましょう。

 

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 上のテーマコードを見ると、レーザー

治療、放射線治療、超音波診断などの

装置も研究されています。

 次は、Fタームの観点で見てみると

以下のようになります。

 

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 その他の手術用機器もありますが、

内視鏡も盛んに開発されているのが

わかります。

 

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 内視鏡のほかには、体の内部での

クリップ、切開、切除等の開発もおこ

なわれているようです。

 

 ということで、今後の動向ですが、

以下のように、一時期なぜか気合

いが入っていたようですが、ぼちぼちと

研究開発していくのでしょう。

 

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