知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析医療機器編 21 デピュイシンセスプロダクツ

今回はデピュイさんです。

 

 デピュイさんの正式名称は、「Depuy

Synthes Products llc」で、以前に書いた

ようにジョンソンさんの御親戚??ですね。

 

 デピュイさんのヘルスケア関係HPは

以下となります。

 

https://emea.depuysynthes.com/hcp

 

 ということで、まずはFタームのテーマ

コードを見てみましょう。

 

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 デピュイさんは、シンプルで、この3種類

しかありませんでした。

 

 手術機器のほかに、補綴(ほてつ)、

すなわち、欠損箇所を補う人工物と、

医療用材料関係です。

 

 尚、補綴関係には、日本補綴歯科学会、

日本臨床歯科補綴学会、日本顎顔面補綴

学会や、歯科補綴中心専門誌の補綴臨床

などあり、大学医学部にも、歯科補綴学

講座、口腔機能補綴学教室、有床義歯

補綴学講座など盛りだくさんで、下に

示すインプラント再生補綴学分野など

盛りだくさんですね。

 

http://www.okayama-u.ac.jp/user/implant/index.html

 

 それでは、さらに踏み込んでみましょう。

 

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 観点を見てみると、ふむふむ、デピュイ

さんの得意分野がわかってきました。

 

 身体の中の代替物、特に人工骨や

人工関節関係に特化しているようです。

 

 この前調べた以下のナカシマメディカル

さんのFタームも、デピュイさんと重なる

部分がありますので、競合企業と言って

いいでしょう。

(毎回書きますが、このような場合、

コンパラマップで比較分析していく

ことになりますね。

(今回は比較分析はおこないません))

 


船のプロペラとナカシマメディカル人工関節の関係 - 知財アナリストのひとりごと

 

 それでは、Fターム分析をおこなって

みましょう。

 

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 ほとんどが4C160LLという骨又は

関節の手術器具で、膝関節、大腿骨、

靭帯・腱、脛骨とかいろんな部位用の

手術器具を提供しているようです。

 

 一番上には人工器官がありますが、

今回は医療用手術機器で分析している

ので手術機器がほとんどになって

しまっていますので、試しにどんな人工

器官を研究しているのか調べてみま

しょう。

 

 そうすると、グラフにはしませんが、

適用部位は、膝、間接、手・腕・肩等、

大腿骨、寛骨臼、股という順番で、

人工器官と手術器具は合致しています。

 

 さらにどんな材料が多いのかを見て

みると、金属材料がもっとも多く、その

中でも、チタンやチタン合金を使った

ものが多く、ポリオレフイン関係材料も

研究されているようです。

 

 ホームページを見てもそのようですね。

 

それでは、今後はどうなるのか見てみま

しょう。

 

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 デピュイさんはリーマンショック

一時落ち込みましたが、その後回復

して、さらに研究を加速しそうです。

 

 以下のように、海外状況でも

それが如実に表れています。

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