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知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析医療機器編 18-2 ストライカーのスミス&ネフュー技術的な買収効果

 それでは今回は、ストライカーの

スミス&ネフューの技術的な買収

効果を見てみましょう。

 

 スミス&ネフューさんの企業情報は

前回調べましたので、今回はストライカー

さんの企業情報を見てみましょう。

 

 ストライカーさんの日本のHPは以下と

なります。

 

http://www.stryker.co.jp/

 

 日本法人の本社は東京にあり、資本金

9,530万円、日本のグループ全体での従業員数

709名(結構大きいんですね)、事業内容は

医療器具の輸入販売となっていますので、

日本法人での医療機器開発はおこなって

おらず、営業だけをおこなっているので

しょう。

 

 海外のHPは以下となります。

 

http://www.stryker.com/en-us/glp/index.htm

 

 HPによると、整形外科、外科、

脳外科、耳鼻科、口腔外科、形成

外科、泌尿器科等さまざまな医療

機器を取り扱っており、人工の膝

関節、股関節、肩関節、骨セメント

脊椎、脳血管関連と幅広く、さらには

内視鏡なども取り扱っているんですね。

 

 それでは2013年のAnnual Review

見てみましょう。

 

 下のグラフは、2013 ANNUAL REVIEWから

抜粋貼り付けしたものです。

 

f:id:oukajinsugawa:20150125153116j:plain

 

 2013年の売り上げは、$9.0Bとなって

いますので、為替の影響があり日本円

換算は難しいですが、現在のUSドル

=117円として、1兆円企業と、規模的に

スミス&ネフューの2倍、取扱商品なども

スミス&ネフューより大きいことがわかり

ます。

 

 売り上げも毎年毎年右肩上がりですね。

 

 次は、製品セグメント別の状況です。

(以下も2013 ANNUAL REVIEWから貼り付け)

 

f:id:oukajinsugawa:20150125153157j:plain

 

 上図を見ると、整形外科的なものが

44%と最も多く、その中では股関節、

膝関節関係が多く、外科的手術器具

関係は37%を占め、この中には内視鏡

関係も入っているという状況です。

 

 以下は、スミス&ネフューのANNUAL

REPORT 2013から抜粋貼り付けをした

スミス&ネフューさんから見た競合企業

です。

 

f:id:oukajinsugawa:20150125153234j:plain

 

 貼り付けで小さくなってしまいました

ので、見えない方は、URLのほうで

見てください。

(18ページです)

 

 ストライカーさんと競合しているのは、

人工関節、スポーツ医学、四肢的外傷

関係で、スミス&ネフューさんの強みは

スポーツ医学、外傷マネージメントで、

他の二つはストライカーさんのほうが、

シェアが大きいようです。

 

 J&Jグループのデピュイさんもいろんな

ことをやってるんですね。

 

 それでは、スミス&ネフューさんとスト

ライカーさんを海外出願2005年からで

比較してみましょう。

f:id:oukajinsugawa:20150125153332j:plain

 

 ストライカーさんが少し少ないですが、

同じ程度と見てよいでしょう。

 

 次は出願公開数の時系列比較です。

 

f:id:oukajinsugawa:20150125153403j:plain

スミス&ネフューさんは2010年ごろから

出願公開が多くなっていますが、ストラ

イカーさんは、一時期少なかったですが、

最近研究開発が活発になっているようです。

 

 それでは、詳細を比較して見てみましょう。

 

f:id:oukajinsugawa:20150125153455j:plain

 

 上のマップはIPCで比較しており、

外側がストライカーさん、内側がスミス&

ネフューさんです。

 

 手術器具関係での出願数は同じ程度

ですが、ドリル関係、人工関節埋込器具、

砕骨器、体液吸引器具、縫合用手術

器具などの技術を吸収できる点では

メリットがあるようですが、技術が重複

している部分もあり、買収のために、

さらに細かな分析をしているものと

思われます。

(詳細への深入りは致しません)

 

 ということで、買収の行方を見守る

ことに致しましょう。