知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析医療機器編 18 スミスアンドネフュー

 この前、コヴィデイエンさんへの

買収効果を調べましたが、米国の

ストライカーさんがスミス&ネフュー

さんを買収するという記事がたくさん

出ていますので、スミスアンドネフュー

さんへの買収効果を先に調べましょう

かね。

  

 まあ、それはさておき、まずは、スミス

&ネフューさんの医療機器分野を調べて

みましょう。

 

 会社名を見るとスミスさんちとその

甥ごさん達が起こした会社なのでしょうか。

 

 日本のHPは以下となり、英国のHPの

Annual Report 2013」を覗いて見ると、

売り上げ$4.4Bilですので、5000億円程度

でしょうか、従業員数は11,000人となって

います。

 

http://www.smith-nephew.com/japan/

 

http://www.smith-nephew.com/

 

 営業利益を見ると900億円近く

ですので、結構効率がいいんですね。

 

 セグメント状況を見ると、腰や

ひざなどの関節、すなわち人工関節

関係が2,000億円弱でメインの事業と

なっています。

 

 競合企業を見ると、「Arthrex, Biomet,

DePuy Synthes,Stryker and Zimmer in

our Advanced Surgical Devices division

(膝や腰(股関節)の人工関節等)and

Coloplast, Convatec, Kinetic Concepts

and Molnlycke in our Advanced Wound

Management division(傷とかの治療分野)」

となっており、デピュイさんや、買収

企業のストライカーさんは人工関節関係で

競合する分野となるようです。

 

 ということで、スミス&ネフューさんが

大分わかって来たような?気がして

きましたので、研究内容を特許出願

から見てみましょう。

 

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 テーマコードを見るとシンプルですね。

 

 身体の欠損した部分の形態と機能を

人工物で補うという補綴(ほてつ)関係

に特化しているのでしょう。

 

 ということで、さらに掘り下げると以下に

なります。

 

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 やはり骨、関節分野に研究資源を

集中しているようです。

 

 ということで、詳細を見てみましょう。

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 大腿骨や膝脛骨などが多いですが、

靭帯や腱などの手術器具(今回は手術

器具に的を絞って分析していますので、

靭帯や腱など代替物ではありません)、

さらには、穿孔具や、骨接合関係も

必要なんですね。

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 今後研究がどのように進んでいくか

というと、上のように、今後もさらに

研究開発がおこなわれていくのでしょう。

 

 ということで、次回へ続く。