ということで、医療機器メーカー全体の
研究開発動向を見てきましたが、それでは、
さらに詳しく医療機器出願等の詳細を
FI分類にて調べて行きましょう。
まずは全体構造から見て行きます。
FI分類での出願・登録10位までは
以下のようになっていました。
しかし、A61B17/00が手術用機器または
方法と書かれていても、どのようなものが
出願されているのか、実際に明細書などを
読まないとさっぱりわかりません。
ということで、読むのが面倒なので、概要を
つかむために、前回最後に貼りつけたように、
FI対Fタームというように分析してみましょう。
前回はそれぞれ上位10位でマップを作成
しましたが、そのようにすると、全体10位まで
の分類しか入って来ないので、ひとつづつの
FI分類に対してどのようなFタームになって
いるのかを調べていきます。
まずは、出願等1位のFI、A61B17/00
からいくのが筋ですが、またもやフェイントを
かけて番号の若いA61B1/00から調べて
みましょう。
上のマップは、説明が長いので、
Fタームは省いてあります。
A61B1/00は、パテントマップガイダ
ンス(PMGS)の説明では、「視覚または
写真的検査による人体の窩部または
管部の診断を行うための機器」となって
いましたが、内視鏡や電気外科手術が
入っていますね。
ということで、PMGSのFIハンドブックと
いうもので調べてみると、A61B1/00の
Fタームテーマコードは4C161の内視鏡
となっています。
「診断」と説明には書かれているので、
すっかりだまされてしまいましたが、内視
鏡関係の出願が一番多かったのですね。
この前、見たように、以下のように、
どうりでオリンパスさんの出願が
多かったわけです。
尚、PMGSをさらに調べると、内視鏡
4C161さんのテリトリーはA61B1/00から
1/32ですので、PMGSでFI分類などを
調べるときには、しっかり調べないと
いけないですね。
(FIでA61B1/00はさらに詳しく、1/00
300が「・内視鏡」、310が「・・可撓性
または湾曲性付与のための構造;湾曲操作」
等々となっており、内視鏡はさらに詳しく
分類されています。
王花陣は、面倒なのでいつもしっかり
見ないので、だからダメなんですね)
尚、今回のFI分析は、今回検索した
特定のFI分類が入っている特許出願、及び
登録特許に、どのようなFタームが含まれて
いるのかというのを調べていますので、
そのFI分類に含まれるFタームという意味
ではありませんので気をつけましょう。
すなわち、たとえば、そのFI分類が
付されている特許出願Aに付されている
Fタームをカウントしているので、普通は
複数のFIが付されていますので、分析して
いるFI記号とは違うFIに関するFタームも
含まれています。
というわけで、この分析はあくまで
概要を調べているということですので
お間違いなきよう。
ということで、心を入れ替えて??FI
A61B1/00を展開記号や分冊記号まで
詳細に調べると以下になりました。
(FI記号は長くなるので説明だけに
しています)
一番多いのは、計測や検知などで、自力
導入や光学系、窓の洗浄など、結構いろいろ
あるんですね。