知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

キユーピーマヨネーズ

  キューピー人形っていうのはいつ頃

できたんでしょうね?

 

 ウィキペディアによると、ローズオニール

さんという米国のイラストレーターが、1909

年にキューピッドをモチーフにしてイラスト化

したキャラクターなんですってね。

 

 1912年には、ドイツのおもちゃ屋さんが、

ビスクドール人形にしたそうです。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%94%E3%83%BC

 

http://en.wikipedia.org/wiki/Rose_O%27Neill

 

 これがなんでマヨネーズのキューピー

さんと関係あるんでしょう?

 

 ということで、日本の100大企業の系譜2

メディアファクトリー新書:菊地浩之著)で

調べてみると、最初は、会社の名前じゃ

なくて、商標だったんだそうですね。

 

 正式名称、キューピー株式会社は、

1919年設立、資本金241億400万円、

連結売上5305億円4900万円、連結

従業員数12598人とお金持ちの会社です。

 

http://www.kewpie.co.jp/index.html

 

 創業者の中島さんは、海外実習生と

して渡米し、そこでマヨネーズを知り

日本人の食生活を改善する妙手だと

考えて、1919年に食品工業株式会社

というのを設立したんだそうです。

 

 最初は缶詰を製造していたそうですが、

そのうちマヨネーズの製造ができるように

なって、このときの商標が「キユーピー

だったんだそうです。

 

 話は違いますが、アメリカなどでマヨ

ネーズを買うと日本の味と全然違って

味気ないです。

 

 スペルもmayonnaiseで「メ」のところに

アクセントがあって「メィゥァネィズ」と

こちらも味気ないですが。

 

 そのうち商品名のほうが有名になり

過ぎて、社名をキユーピーにしたんだそう

です。

 

 商標が有名になりすぎて商標を社名に

してしまうというのは結構多く、さらには

アメリカなどでは、IBMのように正式名称

International Business Machinesが長い

ので、略したものを正式名称にしてしまう

というのも多いですね。

 

大日本除虫菊株式会社さんが、なぜ

キンチョール株式会社にしないのか、

私にとっては非常になぞなのですが)

 

 アメリカでは、名字などを会社名にして

しまうのも多く、Harley-Davidsonは、

ハーレイさんとダビッドソンさんが組んで

いたからですし、車のフォードもフォード

さんの設立でした。

(英国で一緒に働いていた同僚も同じ

スペルでしたが、発音はハーリーでした)

 

 日本でも名字などを会社名にするのは

定番なわけでして、有名なのは松下さん

でしたがこちらのほうはパナさんに変更

してしまいましたね

 

 ということで、会社名を探るというブログ

ではないので話を戻して、先ほどの「日本の

100大企業の系譜2」によれば、家庭用

低糖度ジャム70%のシェアを誇るアヲハタ

株式会社もキューピーさんのご親戚?です。

 

https://www.aohata.co.jp/

 

https://www.aohata.co.jp/ci002_ir/news/pdf/news_20141201.pdf

 

 ところで、今までキ「ュ」-ピーさんと

キ「ユ」ーピーさんと、「ュ」と「ユ」を混在

して書いてきましたが、マヨネーズの

キューピーさんの正式名称は、キユーピー

と大文字の「ユ」なんだそうですね。

 

 知ってました?

 

 知らなかったのは私だけ???

 

 この前のシヤチハタさんもそうでしたね。

 


エックススタンパアか、シヤチハタか? - 知財アナリストのひとりごと

 

 ということで、これからはキ「ユ」ーピーさん

と間違わないで書くことにして、どんな企業

なのかに迫っていきましょう。

 

 茨城・五霞町にあるキユーピーさんの

工場では年間に全国で生産される国産タマゴの

10%を使って、マヨネーズを製造してるんだ

そうです。

 

 いかにもということで書いていますが、

テレビ大好きの王花陣ですので、これも

またまたテレビの受け売りなわけでして。

 

 工場の機器は1分間に600個のタマゴを

割ることができ、黄身と白身を分別

できるんだそうです。

 

 キユーピーさんは通常のマヨネーズの

他に、ノンコレステロール、「からし」

マヨネーズなどいろいろあり、6種類もの

ラインナップがあって、マヨネーズの、

売上高はキユーピーさんが首位に立って

いますよね。

 

 キユーピーさんは全卵を使用する欧米と

異なって、卵黄のみを使用しているそうで、

子会社「キユーピー醸造」ではマヨネーズ

専門の酢を作るなど原料にもこだわって

いるようです。

 

 あー、それでわかりました。

 

 欧米のマヨネーズはなんかパサパサ

していて、色も白っぽいんですね。

 

 全卵を使用しているから、色が白っぽ

かったんですね。

 

 日本のキユーピーさんのマヨネーズが

黄色っぽいのは卵黄のみを使っていたから

なんです。

 

 キユーピーさんの売上高のうち、4割は

マヨネーズなど調味料で、残りはタマゴ

事業やカット野菜、加工食品など様々な

分野に展開しているようです。

 

 キユーピーさんの売上高構成比のうち

4割は調味料が占めているそうで、残りの

シェアはタマゴ事業や物流システムなど

なんだそうで、食品流通トップの一部上場

キューソー流通システムという会社もあり

ますね。

 

 ということで、キユーピーさんの研究

開発がどのようになっているのかちょっと

覗いてみましょう。

 

 いつものようにIPDLの出願人のところに

キユーピー」さんと打ち込んでみると、

やはりほとんどが食料品関係で、運輸、貯蔵

なども出てきました。

 

 キユーピーさんのHPでどんな事業を

おこなっているのか見てみると、調味料、

タマゴ、サラダ・惣菜、加工食品、ファイン

ケミカル、さらには物流システムと出てきま

した。

 

 なるほど、それで、特許出願で、運輸、

貯蔵なども出てきたんですね。

 

 さらに詳しく特許出願を調べると、A23L

1/24のサラダドレッシング関係が40%近く、

次がA23L1/32の卵製品、A23L1/39スープ、

ソースと続いていました。

 

 といいうことで、これからもおいしい

マヨネーズをお願いしま~~す。