知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ゴルフ用具編 29 ゴルフボールのスピン性能と方向性

 ゴルフ用具分析で、スピン性能と方向性です。

 

 このキーワードでスクリーニングすると、

ほとんどが、ドライバーでの飛距離を延ばし、

同時にアプローチでのスピン性能を伸ばす

というものです。

 

 内容は、内部材質を変えるというもの

なのですが、ボールのカタログでは、「飛び

重視のかた向け」とか、「アプローチ重視の

かた向け」とか書かれていますので、ほんま

かいな?そうかいな?というところですね。

(このフレーズは、以前のブログでも書いた

ような??)

 

 内容を見ると、高スピン量であり、「かつ」

反発性の高いゴルフボールと書かれており、

高スピン量が主で、やはり反発性が従なん

ですね。

 

 飛距離のほうは、飛距離を延ばし、「かつ」

アプローチ性能も良いとなっており、こちらも

やはり、飛距離が主で、アプローチ性能が従

ということで、両方が主というのはなかなか

なさそうです。

 

 明細書でも、「いわゆるディスタンス系

ボール」などと書かれています。

 

 まあ、一番多いのが、「ドライバーでは

飛距離アップのために低スピン等で、

アプローチでは高スピン」ですので、研究

開発一番の研究テーマなのでしょう。

 

 ということで、ゴルフクラブと、ゴルフ

ボールの技術開発を見てきました。

 

 今回は、IPDLを使うことを想定して見て

きましたので、日本だけの出願で、その要約を

見ながらという分析をしてきました。

 

 商用データベースを使う場合には、内容

詳細に行く前に、課題や解決手段などの

キーワード抽出による分析ができますので、

今回よりも簡単に統計的な分析ができる

ことになります。

 

 それでは、最後に、今回は分析しなかった、

ゴルフティーなどのA63B57/00ゴルフゲーム

付属品を見てみましょう。

 

 最近の2009年からの出願を見てみますが、

件数は61件でした。

 

 FI分類は以下となります。

 

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 筆頭FIで分析すると以下のようになります。

 

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 一番上の「電気的な得点表示装置」というのは、

A63B71/06Fというのがヒットしていたものです。

 

 やはり、付属品でどこにも分類されないものが

多いですね。

 

 次回へ続く。