知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ゴルフ用具編 26 ピ~~ス

 それでは、ゴルフ用具分析の続きです。

 

 ということで、もう一つの積層ボールの

ほうを調べてみましょう。

 

 こちらは特開2009-160407です。

 

 おーっとー、前回4ピースとか5ピースの

話をしたばかりなのに、こちらは5ピース

なんですね。

 

 まずは、課題です。

 

 「多層ゴルフボールは、いろいろな材料が

多層にわたって使用されるので、メリット、

デメリットが予測不可能」なんだそうです。

(長いので、私のほうで要約しています)

 

 単純予測可能な糸巻バラタに致しましょう!!

 (しつこいですね)

 

 解決手段としては、中心コアをある一定の

圧縮率として、中心コア、次の内側マントル

中間マントルの組み合わせも、ある一定の

圧縮率にするそうです。

 

 このようにすると何が良いんでしょう?

 

 詳細を見てみましょう。

 

 出願公開文献は56ページという大作ですね。

 

 「柔らかい感触」というのは、周波数と音圧

レベルで測定できるそうで(本当でしょうか?)、

30ヤードショットで試験できるそうです。

 

 発明の名称が「柔らかい感触のゴルフボール」

なので、ある一定の圧縮率にすると、予測

可能になるのでしょうか?

 

 ボール周波数が3400Hz未満、音圧レベルは

80.5dB未満だとよいそうで、実施結果も出て

いましたが、音圧レベルが86.3~89.8と非常に

大きいのですが。  ・・・理由はわかりません。

 

 審査結果のほうは、2回目の拒絶理由に

対して対応をおこなっているようで、まだ審査の

結果はでていないようです。

 

 ということで、積層にして、なんとか打った

感じを柔らかくしようとしているようですが、

なかなか難しいようです。

 

 それでは、次は、「外皮」というのを見て

みましょう。

 

 こちらも2件ありますが、一つは「ゴルフ

ボールの摩耗インジケータ」、もう一つは

「カラーゴルフボール」です。

 

 「ボールは摩耗する前にOBでなくなって

しまうのでは?」と、思うのは私だけで

しょうか?

 

 「おめーはへただからそうなんだよ」という

声が聞こえてきそうなので、詳細を見てみま

しょう。

 

 「なんかまっすぐ飛ばいな」、と首をひねって

いるゴルファーはよくわかっていないので、

親切に、「注意を喚起させてあげましょう」という

意図で開発されたようです。

(そうは書いてありませんが)

 

 解決手段としては、一番外側のカバーに

大気などの環境で変化する反応層を設けて、

その上に保護層を設けるんだそうです。

 

 注意の喚起は、たとえば色が変わるなどで

おこなうようですね。

 

 ただし、最初のホールなどでトップすると

最悪ですね。 かなり時間がたってから

色が変化するのかどうか知りませんが、

別にこのような変化がなくても、気がつくと

思うのですが。

(すでに登録されていますので、製品に

なっているのでしょうか?)

 

 それでは、もうひとつのほうの「カラーゴルフ

ボール」です。

 

 黄色とか、ピンクとか、オレンジとかのボールが

ありますが、このボールはどんなのでしょうか?

 

 こちらは、蛍光染料と酸化チタンによる着色

だそうです。

 

 効果としてはスピン性能や耐久性に優れ、

視認性、ファッション性、高級感に優れて

いるそうですが、いろんなことが考えられて

いるんですね。

 

 ということで、積層と外皮というのはそれぞれ

2件だったので中身を見てきましたが、次は

表面模様で4件となりますし、その次は

さらに45件と、どんどん増加し、

1件1件見ていると終わりませんので、

これからは簡単に見ていきます。