知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

入浴シーンとエアーかおる

 水戸黄門が終わってからめっきり

ちゃんばらのテレビが減ってしまい

ましたね。

 

 現在、信長協奏曲などという時代劇も

放送されており、視聴率はそんなに悪いもん

ではないようですが、押しなべて最近の

時代劇の視聴率はそんなによくないようです。

 

 昔は時代劇は視聴率が結構稼げるもの

だったようですが、何が変わったので

しょうね。

 

 ということで、水戸黄門も結構長い期間

放送されていましたが、あのワンパターンで

安心して見ていられるのがよかったのだ

そうです。

 

 大体パターンは決まっていて、宿場町で

仲違いをしているところに黄門様が通りかかり

(これも、町の顔役どうしだったり、旅籠

(はたご)だったり、地場産業さんだったり

(これが一番多いですね。その地域の地場産業

必ず出てきます)、いろいろパターンが

あるわけでして)、一目でわかる正義の

味方の娘がさらわれたり、「お前も悪よのー」

の悪代官が出てきたりして必ず問題が起こります。

 

 ここで、すぐに印籠を出せばよいのに、

「もう少し待ちましょう」などと黄門様がいう

ものだから、話をこじらせてしまったりして、

最後には悪代官などがばったばったと退治

されてしまって、めでたしめでたしとなる

わけでして。

 

(相手の家来だってみんながみんな悪者じゃ

ないでしょうから、無益な争いをしないように、

早く印籠を出せばいいのにな、と思うのは

私だけでしょうか?)

 

 大体ワンクールに1回ぐらいは偽の黄門様も

出てきたりしていましたね。

 

 旅の道中では、八兵衛さんが「もう歩けま

せんよー」などと言い出して、旅籠に泊まる

ことになり、番組のCMが入る頃に、なぜか

由美かおるさんの入浴シーンが出てきたりして、

おやじがチャンネルを代えるのを阻止すると

いうパターンも見られましたね。

 

 ということで、毎度毎度おなじみの、「今日は、

由美かおるの話か?」ということになるのですが、

本日は由美かおるさんならぬ、「エアーかおる」の

話です。

 

 エアーかおるといっても、由美かおるさんの

親戚でもないし、由美かおるさんがいいにおいを

させているという話でもありません。

由美かおるさん、いいにおいがするのかも

しれませんが)

 

 岐阜県に「浅野撚糸株式会社」という企業が

あるのですが、ここは以下のHPのように、

設立が昭和44年、資本金1000万円、複合

撚糸(撚り糸ですね)を製造している会社です。

 

http://www.asanen.co.jp/

 

 この会社は、綿糸1本1本の間に空隙を

作ることができる撚り糸を開発し、これでタオル

を製造し、「エアーかおる」という商品名で販売

し、吸水性やふんわり持続という売りで、売れて

いるそうです。

 

http://airkaol.jp/

 

 HPを見ると、ものづくり日本大賞も受賞して

いるんですね。

ものづくり日本大賞は以前のブログでも

取り上げました)

 


水浸し - 知財アナリストのひとりごと

 

 テレビショッピングなどで紹介したら4~5

時間で1億5000万円ほども売れたそうで、

もともと糸を作る下請け会社だった浅野撚糸

さん、アイデアをもとに、脱皮を図ったという、

知財戦略が奏功した典型でしょう。

 

 知財戦略では、特許だけでなく、商標などでも

登録しており、以下となっていました。

 

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 タオルの意匠のほうでも、「意匠登録1405288」

で登録がされているんですね。

 

 それでは、特許出願のほうはどうなっているの

かな?ということで調べてみると、以下のように

クラレさんと仲がいいんですね。

(という意味とはちょっと違うと思いますが)

 

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 色付けしたものが基本特許です。

(上記は特開番号で示していますが、補正を

おこなって、登録時は、「登録番号4393357 

複合撚糸を用いて製造した織編物」という発明の

名称に変わっています)

 

 その後も、いろいろ脇を固めており、取下

擬制は2件だけと、いーい仕事をしているの

ではないでしょうか。

(えらそーな言い方ですみません)

 

 ということで、今後も知財戦略を検討して

いただいて、是非良い製品をさらに出して

いただきたいと思います。