知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

特許分類検索上級編 第3回 IPCの構成 セクション・クラス・グループ

 第の3回目です。

 

 前回は、IPC分類の成り立ちを勉強しました、

 

 今回は、IPC分類の区分です。

 

 ということで、まずは、中学校と高等専門学校

の一貫校を思い浮かべてください。

 

 「何の話なんだ?」というところですが。

 

 このIPCという名の中、高専一貫校は

中学校3学年、高専5学年で構成されて

おり、中学1年、高専1年とかいう呼び名

でなくて、A学年、B学年、・・・・・H学年

までの8学年となっています。

 

 「そんな一貫校聞いたことがねーぞ。

小中一貫校にしろ!!」という意見も

おありでしょうが、その意見は却下。

 

 どうしても、8学年でないと、だめなん

ですね。

 

 このIPC一貫校では、それぞれの

学年をセクションと呼んでいます。

 

 不思議なことに、この学校では、

学年ごとに勉強科目が決まっていて、

A学年は生活必需品、B学年は処理

操作と運輸・・・・最後のH学年では、

電気を勉強するんですね。

 

 この学年、つまりセクションですが、

この中にはクラスがありますよね。

 

 このクラスは不思議なことに、A学年

とかB学年で、クラスの数が変化します。

(変な学校ですね)

 

 さらに、学校のクラスの中にも御多分に

漏れず、いろんなグループができて

います。

 

 さらにセクションも、サブセクションに分か

れていたり、クラスとグループの間にも

サブクラスという派閥?があったり

(派閥だったら、政党で説明しろ!!

という意見も却下)、さらにはグループは

メインのグループとサブグループなどに

分かれちゃっています。

 

 ここで、IPC一貫校の構成を整理すると

以下のようになります。

 

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 さらに、「国際特許分類、FI、Fタームの概要

とそれらを用いた先行技術調査(平成26年度)

独立行政法人工業所有権情報・研修館」から

メイングループ、サブグループの説明をコピペ

させてもらうと、以下のようになります。

 

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 サブグループは、見てもらえば

わかるように、「・」の数で、どれに

含まれるのかがわかるようになって

います。

 

 尚、上記の概要は、上記テキストの

P101からの説明がわかりやすいので、

是非見てみてください。

(私は、これらのページを印刷して、

常に手元に置いています。 テキストの

URLは、第1回を見てください)

 

 尚、サブセクションというのもあるのですが、

これには数字やアルファベットはつけられて

いません。

 

 次に、テキストでは、分類につけられている

日本語タイトルが(英語圏では英語ですが)

一般的に示している主題事項を精確(正確

という言葉ではないんですね)に、定義する

ものではない、と書かれています。

 

 どういうことかというと、例えば、Aセクションは

「生活必需品」というタイトルになっており、

Aセクションの中には「たばこ」が含まれて

いますが、この場合、「たばこが生活必需品

であんのかよ?」、という判断を行う必要はない、

と書かれています。

 

 うーん、そりゃそうだ。

 

  8つしか大分類がないですので、どこにも

分類できないような場合には、一番近そうな

分類に入ってしまいますよね。

 

 ということで、3回目の終了です。

 

 めでたし、めでたし。