知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パップ剤

 木曜日に東京に行ってきたのですが、

駅のホームをNKひろSさんが歩いていました。

 

 東京はすごいですね。

 

 芸能人が歩ってるんですから。

 

 まあ、いくらマラソンが好きだからって言ったって、

駅のホームは走らず歩くでしょう。

 

 この前アジア大会でマラソンを走ったときには、

筋肉痛を解消するために、貼り薬などを使った

のでしょうか?

 

 ということで、話は違って、貼り薬、使ってます?

 

 肩こり性の人、多いですよね。

 

 私は肩こり性ではないのですが、肩こり性

の方は、積極的に窓ガラスを拭いたほうが

良いのだそうです。

 

 何で窓ガラスなんだ?というところですが、

手の届かないような上のところを一所懸命

手を伸ばして横に動かすことにより、肩の

筋肉が鍛えられるそうです。

 

 それも、両方の腕を伸ばして一緒にやると

良いのだそうです。

 

 肩こり性でない私はやったことはないの

ですが、窓もきれいになり肩こりもなくなる

ので?だまされたと思ってやってみても

よいかも。

 

 毎日続けないとだめらしいですが。

 

 ということで、今日は、貼り薬「パップ剤」の

話題です。

 

 消炎鎮痛剤など湿布薬の中で、薬効成分が

入った膏体を不織布に塗り広げた貼り薬を

「パップ剤」と呼ぶんだそうですね。

 

(話は違いますが、南アフリカ共和国の隣に

スワジランドという国がありますが、ここでの

主食の名前もパップといってトウモロコシを

すり潰して練ったものです。 

 

 何の関係もないですが)

 

 ということで、話を戻して、このパップ剤で、

帝国製薬が世界シェア4割を握っていると、

この前、新聞に書いてありました。

  

http://www.teikoku.co.jp/

  

 ちなみに、不織布というのは、繊維を絡み

合わせてシート状にしたもので、糸で織って

いないものをいいます。

 

 以前に不織布を分析したことがあるのですが、

PMGSで「不織布」と打ち込むと、IPC分類が

たくさん出てきますし、検索すると、製造方法などの

特許出願もたくさん出てきます。

 

 赤ちゃんのおしり拭きなども不織布でできて

いますよ。

 

 ということで、話を戻して、この貼り薬メーカー

さんがどこにあるのかというと、HPでもわかる

ように、香川県東かがわ市というところに

あります。

 

 この前取り上げた、メドレックスさんも

香川県でしたが、香川県は何かあるので

しょうか?

 

マイクロニードルアレイ?? - 知財アナリストのひとりごと

 

 薬といったら富山の薬売りを思い浮かべ

ますし、香川県といったら、うどんしか思い

浮かばないのですが。

 (発想が貧弱ですね)

 

 地方にあるだけあって名前をあまり聞いた

ことがありませんが、HPの得意分野という

ところをクリックすると、「無名の」ナンバーワンと

自分でも書いています。

(創業は1848年と老舗ですが)

 

 ただし、上に書いたように、トップページには、

「パップ剤の生産量世界一」と書かれています。

 

 海外戦略というところをみると、世界40か国

以上で販売されており(新聞では50か国・地域

となっていました)、新聞によると、5割が海外

向けで、ほとんどがOEM(相手先ブランドでの

生産)供給のため、身近な製品の割に、社名を

知る人が少ない原因だそうです。

 

 HPの得意分野というところをクリックすると、

出て来た製品の袋は、なるほど、薬屋さんで

売っているようなパッケージではなく、処方箋を

持って行って処方してもらうような袋でした。

 

http://www.teikoku.co.jp/japanese/contents/what/tokui.html

 

 なるほど、これでは、名前を知る機会は少ない

ですね。

 

 シェアを広げられた要因は、自社ブランドに

こだわらず、自らは販売網をほとんど持たず、

経営資源をパップ剤の開発・製造に集中し、

他社にない製品を次々生み出すことで、販売

提携先、製品供給を世界に広げて行った

そうです。

 

 我々も、知財戦略的に、選択と集中という

ことを考える必要があり、良いお手本ですね。

選択と集中といっても、なかなか踏み切れ

ないのが現状ですが)

 

 それでは、どのような特許出願があるかと

いうことで早速IPDLに「帝国製薬」と打ち込ん

だのですが、不思議なことに、まったくヒット

しませんでした。

 

 気を取り直して、HPを見て、再度「帝国製薬

株式会社」と打ち込みましたが、またまたゼロ

です。

 

 この前のように、社長さんの名前で出願

してるわけはないし・・・・・。

 

 ここで、「おまえ、ばかか? 漢字が違ってん

だろう。」と、すぐに気が付いたあなた、

 

  そう、あなた、

 

  「あんたは、えらい!!」。

 

 ということで、正式名称は、帝「國」製薬株式

会社さんだったんですね。

 

 またまた、ということで、気を取り直して

出願人を帝國製薬株式会社で打ち込んで

みると、出ましたね、160件。

 

 そーなんです。 IPDLでは現在の使用

漢字と、旧字を、違う漢字として認識するん

ですね。(ちなみに私の使用している商用DB

も、同じように、違う漢字として認識します)

 

 結構むずいもんですね。

 

 どの分野の研究開発が多いのか簡単に

IPCの分類で見てみると、布、シート状のもの

の使用が46%、鎮痛剤、解熱剤関係が21%、

等々となっていました。

 

 研究開発資源を集中しているのがわかります。