知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ゴルフ用具編 8 エクセルで、パテントマップを作りましょ。。。

 ということで、IPDL、PMGS,Espacenet,

USPCなど、少し検索がわかってきたような?

気がします。

 

 わかったような気がしてきたところで、

分析のほうに移っていきましょう。

 

 今回は、分析だけでなく、EXCELでの

パテントマップの作り方も調べましょう。

(以前に下記のようにエクセルマップの紹介だけ

しましたが、今回は、エクセルでの特殊なマップの

作成方法を詳しく説明しましょう)

 

パテントマップ特許情報分析編1 パテントマップをエクセルで作ってみよう - 知財アナリストのひとりごと

 

 ゴルフ用具と言っても、いろいろありますね。

 

 ゴルフクラブ、ボール、ゴルフバッグ、ティー、

マーカー、グラブ、シューズ、などなど。

 

 はては、距離測定器具や、池ポチャボールの

回収竿(私のホームコースは池が多かったので、

バッグに常に入れていました)、ゴルフウエア、

ハット、レインウエア、傘、ボール拭きのタオル、

ゴルフバッグにつける名前付きタグ、さらには、

コースを回るのではなく打ちっ放しなどでの

様々な機械、グリップ矯正グリップ、家庭で

練習できる素振りクラブ、一人練習用のひも付き

ボール、コンペ始球式用色付き煙ボール、

コンペ優勝カップなど、数え上げたらきりが

ありません。

 

 バーチャルゴルフドライビング装置なども

出ています。

(実際のゴルフと違いますが、テレビゲーム

などもありますね)

 

 ということで、手を広げたらいくらでも広げ

られますが、大変なことになってしまうので、

今回のゴルフ用具対象は、クラブとボール

だけにするようにして、何か引っかかって

きたらそれも見ることに致しましょう。

 

 それでは、以前に調べたIPCはどうなって

いるのか復習すると、

 

A63B53/00 ゴルフクラブ

A63B37/00 中実ボール

A63B43/00 特別の装置を有するボール

A63B45/00 ボール製造装置または方法

A63B47/00 ボールの保存または取り扱い装置

 

となります。

 

(中実ボールって、へんな名前のつけかた

ですね。 業界用語なのでしょうか?)

 

 ちなみに、ゴルフバッグはA63B55/00ですし、

ゴルフティーなどは、A63B57/00ゴルフゲーム

付属品として分類されています。

 

 A63B57/00の特許出願を見ると、ティーの

ほかに、「フェレール、及び、スリーブ組み立て

部品」、「指圧棒」、「髪止め具」など、「なんじゃ、

こりゃー」というものがたくさんありますので、

最後のほうで見てみることにします。

 

(間違ってゴルフ用具に入っているわけではなく、

立派なゴルフ用具なんです)

 

 どの分野をメインにするかを決めましたので、

次は、どのように分析するかの作戦を立てま

しょう。

 

 特許庁さんは、優先権主張年1990~2008年の

範囲で、検索日が2010年の7月8日でした。

 

 したがって、出願公開は出願日から大体1年半

ですので、2008年終わりぐらいまでの出願がヒット

しているでしょう。(優先権主張がされている場合は

ちょっと違います)

 

 ということで、特許庁さんと重複する部分があり

ますが、私のほうでは、時系列で検索できる目一杯

の1993年から現在までの出願(2013年初め頃まで

でしょうか)をまず見てみましょう。

 

 詳細分析のほうは、特許庁さんがおこなっていない

2009年出願からを見てみましょう。

 

 それでは、特許検索です。

 

 ゴルフクラブのほうは、ゴルフクラブと限定された

分類になっているので、A63B53/00そのもので

検索できるでしょう。

 

 ゴルフボールのほうはどうでしょう。

 

 A63B37/00 中実ボール

 A63B43/00 特別の装置を有するボール

 

 となっていますので、他の球技のボールも入って

いそうです。

 

 したがって、ボールのほうは上の分類記号と

国内出願は「ゴルフ」で、海外出願は、「golf」で

論理積andを取りましょう。

 

 andは「要約と請求の範囲」で取ってみま

しょうか。

 

 A63B45/00 ボール製造装置または方法

 A63B47/00 ボールの保存または取り扱い装置

 

 のほうも同じようにandですね。

 

 これらのIPC分類の論理和orを取ると、重複して

いるものはひとつとカウントされて、最終母集団が

形成できますね。

 

 ということで、日本の検索結果は

 

A63B53/00 ゴルフクラブ:6585件

A63B37/00 中実ボール:2624件

A63B43/00 特別の装置を有するボール:70件

A63B45/00 ボール製造装置または方法:675件

A63B47/00 ボールの保存または取り扱い装置:161件

(A63B37/00以下は、andを取った結果です)

 

 このうちボール関係の全体は2994件、

ボールとクラブ合わせた全体は、9555件でした。

 

 ボールのほうは一つの出願で重複した分類が

付与されたものが結構ありましたが、さすがに、

クラブとボールの重複というのは、非常に少ない

ですね。

 

 また、ボールよりもクラブの出願がはるかに

多いですね。 

 

 まあ、いろんなクラブがありますし。