知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析ゴルフ用具編  4 ゴルフ用具ではないですが

 この前のサッカーワールドカップの時に、

サッカーシューズの特許からの分析情報が出て

いました。

 

http://astamuse.com/column/p-24.html

 

 ここでのサッカーシューズの特許検索は、

どのようにおこなったのでしょう?

 

 先ほどのスポーツ関係ではサッカーなんて

なかったですよね。

 

 実は、サッカーシューズと言っても履物で

あることには間違いないですよね。

 

 ということで、サッカー関係の履物は

「A43:履物」というところにあるんです。

 

 分類記号を探す時には、サッカーだから

スポーツだーと決め込まず、ほかに考えられる

ものはないかと調べることが必要です。

 

 ちなみにPMGSのキーワード検索のところに

サッカーシューズと打ち込んでも、「そんなの

ないもんねー」とむなしい画面が出てくる

だけですので、無駄な努力はやめましょう。

 

 ということで、A43を見てみると、A43Bと

いうのが履物の特徴、履物の部分となって

います。

 

 そこで、さらにこれをクリックすると、

出てきました、出てきました。

 

 5/00というのがスポーツ用の履物なんですね。

(ちなみに滑り止め具(サッカーではスパイク部

ですね)は、A43C15/00ですよーと親切に?

書かれています)

 

 それではまたまたこれをクリックすると、

5/02:フットボール靴であることがわかります。

 

 

 実際に見ていただくとわかりますが、この並びが

スポーツ関係の靴が集まっているのがわかります。

 

 サッカーではなくフットボールになっていますので、

日本人はキーワード検索できませんよね。

 

 なんでサッカーと書かれてないんだというところ

ですが、アメリカンフットボールもあるし、ラグビー

あるし、一緒くたになってしまっているからです。

 

 日本ではこれ以上分類する必要がないみたいで、

FIのほうでもさらに細かくはなっていません。

 

 ちなみにFタームは4F050なのですが、こちらの

ほうでもフットボールよりも細かくなっていません

でした。

 

  ところで、ヨーロッパとアメリカでは2013年から、

IPCをさらに分類した共通のCPCという方式を

採用しました、

 

 このCPCも見たところ、こちらのほうでもサッカー

シューズへの分類はありませんでした。

 

 ということで、ついでですのでCPCの調べ方を

説明してしまいましょう。

 

 使うのは,以前にも説明しましたが、無料で

使用できるEspacenetです。

 

 これはEU特許庁が運用しています。

 

http://worldwide.espacenet.com/?locale=jp_ep

 

 これは、各国の言葉でのHPがあるのですが、

上記は日本語でのHPです。

 

 ということで、説明が長くなるので次回に続く。