知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ほんまかいな、そうかいな

 この前、イノベーション・ジャパンというのに

行ってきました。

 

 これは、大学見本市(出展しているのは大学

だけではありませんが)といって、国内最大の

産学マッチングの場だそうで、大学や企業

関係者が出展をしており、お台場の近くで

やっていました。

 

 今回は11回目だそうで、国内大学など

164機関が参加していました。

(中国の大学なども多数参加していました)

 

 ということで、私もパープリンじゃいけないな

と思い、最新研究はどんなものがあるのかな

ということで、見てきたわけですが、おいでに

なっていないかたも多いと思いますので、面白

そうなものをかいつまんで書いてみたいと

思います。

 

 まず分野では、ナノテクノロジー、装置・デバイス、

情報通信、医療、ライフサイエンス、マテリアル、

防災、エネルギー、環境、ロボット・モノづくり・

福祉などに分れていました。

 

 まずは、ロボット関係では、あのパナソニック

からスピンオフしたアクティブリンクさんが、

作業用アシスト装置を出展していたり、株式会社

レイトロンというところが、自立支援向けコミュニ

ケーションロボット「Chapit」というものを出して

いたり、株式会社菊池製作所というところでは、

手の震えを抑える手首装具の開発をおこなって

いたり、株式会社スマートサポートさんでは 

スマートスーツなども出していました。

(そのほかにも、名古屋工業大学とか岐阜工業

高等専門学校などからさまざまなリハビリ支援

システムなどが出ていました)

 

 私もお酒の飲み過ぎで、そのうち手の震えが

来るのも間近でしょうから、お世話になる日も

近いと思いますので、是非開発を頑張って欲しい

ものです。

 

 情報通信ではどんなものがあるかというと、

 

 出ました!!、

 

 甲南大学から、

 

「漫才作って演じます!笑いと癒やしの漫才

ロボット」

 

というのがが出ていました。

 

 ほんまかいなっ、そうかいな!!

 

 というところですが、何も、展示会で、「わら

わせまっせ」という企画ではなくて、大真面目な

研究開発です。

 

 想定される用途としては、介護や看護場面

での製品的ケアへの活用、公共空間での

ロボットサイネージとしての利用、笑いを

提供するカーナビ??の研究開発をおこなって

いるそうです。

 

 内容は、「ユーザーが指定した、お題に関連

するニュース記事に基づき、ボケとツッコミ!!

の対話からなる漫才台本を自動生成し、これに

基づき、小型ロボットコンビが漫才を演じるんだ

そうです。

 (すんごいですねー!!)

 

 漫才台本は、インターネットから取得して

作られるそうで、つかみ、本ネタ、オチの

3段階で構成され、様々なボケとツッコミの

パターンで観客を笑わせ、最後のオチでは

謎かけまで披露してしまうそうです。

 (ねづっち、商売あがったりになってしまい

ますね)

 

 さすが、関西、ほかの大学では思いもよらない

発想です。

 

 それでは、ほかの情報通信関係ですが、こちらも

関西の兵庫県立大学ですが、残念でした、期待しま

したが、笑わせてくれるものではなく、大真面目な

絆創膏型生体センサというものが出ていました。

 

 これは、絆創膏のように体に貼って、日常生活を

おこないながら、生体情報や活動情報をリアル

タイムで記録する今はやりのウェアラブル生体

端末だそうです。

 

 想定される用途としては、乳幼児や高齢者の

見守り、オフイスワーカーや職業ドライバーの

健康管理、スポーツジム等でのトレーニング

管理だそうで、軽くて良いのでは?と思います。

 

 この前、水で発電できる電池ということで、

古河電池さんからマグボックスというのが

発表されて話題になっていましたが、

エネルギー関係では、千葉大学から、

水を燃料とする光燃料電池というのが

出ていました。

 

 これはAgナノ粒子とTiO2を使用する

ことにより、水と光のみから発電をするそうで、

単セル3Vの起電力なのだそうです、

 

 いろいろな技術があるものですね。

 

 シニアライフ支援では、岡山大学から、

すり足歩行での段差での躓きや転倒の

予防のために、「装着者の体重を利用

した空気式歩行支援シューズ」や、九州

工業大学の立ち上がり困難者のための、

「起立動作誘導システム」なども出て

いました。

 

 私も、シニアライフになったらお世話に

なると致しましょう。

 

 医療関係では、東海大学から、「いつでも

どこでも「からだのにおい」で健康診断」と

いうのが出ていました。

 

 想定される用途としては、健康診断での

疾病の早期発見、予防、治癒の経過観察、

生活行為の診断、飲酒検査(でーたーなー)、

疲労度検査、過剰ダイエットのチェック、個人

認証(皮膚ガス成分パターン認識)など

なんだそうです。

 

 どのようにして診断するのかというと、ヒトの

皮膚から放散するガスを測定することにより、

ヒトの生理的・身体的状態を診断できる

可能性が広がってきたのだそうです。

 

 皮膚から放散されるガスは微量ですが、

これを採取できる、パッシブ・フラックス・

サンプラーナンプラーではありませんので

念のため)を開発し、色の変化で検出できる

インジケーターも開発したのだそうです。

 

 うーん、これからは健康診断の前には、

かならずお風呂に入りましょう。

 

 お風呂に入ってしまうと、においが少なく

なって測定困難になってしまうかもしれま

せんが。