知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

知財戦略中級編  オカモトさんと著作権

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 今までは、特許、実用新案、意匠、商標という

産業財産権について見てきましたが、今回からは

知的財産に含まれる著作権について見ていきま

しょう。

 

 今までも、著作権については、虫食い的に、

ところどころ説明してきましたが、今回からは、

系統だてて説明していきます。

 

 まず、上記はその説明ですが、赤で書いた

部分が著作権関係で、まあ皆様結構なじみがある

言葉ではないかと思います。

 

 これをさら詳しく特許と何が違うんだという

のを説明したのが以下となります。

 

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 まず、著作権法での保護対象は、いつも

書いているように、「芸術は、爆発だ!!」の、

感情表現の爆発ですね。 

 

 つまりは、岡本太郎さん??

 

 普通爆発というのは、火山の爆発とか

ダイナマイトの爆発とか、外部に向かって

されるのが一般的ではないでしょうか。

 

 坑道の中で発破を爆発させる場合もあるぞ、

という意見もおありでしょうが、坑道の中と

いってもやはり爆発後は坑道の中での目に

見える形での爆発となるでしょうから、

やはり外側への爆発と言っていいでしょう。

 

 つまりは、爆発は外部への発信です。

 

 頭の中で爆発させるということはなく、

爆発は外部へ目に見える(聞こえる)形で

発信されたものですので、頭の中だけで考え

ましたというアイデアだけでは保護されま

せん。

 

 ということで、著作物とするためには、

頭の中でのアイデアだけではだめなので、

著作権で保護されるために外部へ爆発させ

ましょう。

 

 爆発させる対象は何かというと、まあ、

文芸、学術、美術、音楽などじゃね?と

書かれています。

 

 例として、実験データなどは、感情を爆発

させてできたものではなく、「物」のほうが

勝手に反応した結果なので、「著作物では

ありません!!」と言われてしまいます。

 

 権利の発生には何か手続きが必要か?と

いうと、無方式主義といって、勝手に権利が

発生します、と言っています。

 

 これも以前から何度も書いていますね。

 

 権利としては、コピーなどしたら「やめろー」

と言えることになり、この権利は原則、著作者の

死後50年まで続くと書かれています。

 

 結構長いですよね。

 

 何でこんなに長いんでしょう?

 

 これは、特許法などと異なり、発明は

時間とともに陳腐となってしまいますが、

著作権法の目的は文化の発展であり、長い

間保護していても、その弊害は小さいと

いうところにあります。

 

 というところで、今回はこのくらいで。