知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

Global Innovation

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世界知的所有権機関WIPO)から、Global

Innovation Index 2014というのが出ていました。 

 

 これは7年ほど前から出ているのですが、

いろいろな項目でランク付けをして、国ごとの

ランキングをつけるというものです。

 

http://www.wipo.int/export/sites/www/freepublications/en/economics/gii/gii_2014.pdf

 

 これは、英語で書かれているということと、

400ページ以上あるというしろものなので、

読む気がしないでしょうから、私のほうで

どんなことが書かれているか、かいつまんで

書いてみることといたしましょう。

 

 まず、どんな方法でランキング付けをして

いるのかというと、法制定、教育への投資、

インフラ、国内マーケット、ビジネスのやり

やすさ、知財関係、知財関係アウトプットなど

81項目をGDPで比較して、どこが一番

革新性があるかというのを算出しています。

 

 対象国、地域は143か国です。

 

 結論をいうと、日本は世界全体で21位なの

ですが、1位はスイス、2位が英国、3位が

スェーデンと続き、アメリカは6番目となって

います。

 

 アジア勢は、シンガポールが7位で、電気関係で

日本が抜き去られてしまった韓国は16位となって

います。

 

 中国はどうかというと、29位ですが、毎年毎年

順位を上げていると書かれており、日本は政策を

何とかしないと、どんどん追い越される危険が

あります。

 

 ここで役に立ちそうな資料は、135ページからの

国ごとの資料で、日本は204ページに書かれて

います。

 

 ここには、最初に人口が書かれており、GDP

投資対GDP、81項目ごとのランキングとその

数値なども書かれていますので、何か調べ物を

するときには便利ではないかと思います。

 

 尚、見ても項目の意味がわからないでしょうから、

それぞれの項目の定義は、374ページから

書かれています。

 

 また、国別データの一番右に青丸と白丸が

ついていますが、青丸は強い項目、白丸は

弱い項目を表しています。

 

 日本を見てみると、特許出願などは頑張って

いますが、コンピューター関係の海外輸出や、

海外投資関係、また商標登録関係、文化的

クリエイティブ関係すなわち映画関係などの

海外輸出も弱いようです。

 

GDPで対比した特許出願関係は、1位なん

ですがね。

 

 また、283ページからは、81項目それぞれのラ

ンキングが書かれています。

 

 下図は、それぞれの分野で強い国です。

 

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 ということで、今日は非常にお堅い話をして

みました。

 

 それではまた。