3連休ですね。
3連休ということで、今日は趣向を変えて、
以前に取り上げた千秋さんのお父様の日本
板硝子スペーシアというのを調べてみましょう。
まずは、日本板硝子株式会社を検索すると、
NSGグループというのを形成しています。
会社概要を見ると世界最大級のガラスメーカー
となっており、連結で約5213億円の売り上げだ
そうです。(最大級であって、最大ではありません。
AGC(旭硝子)の売り上げはこれ以上です)
売上高構成比なども詳しく出ていますが、事業と
しては、建築用ガラスと、車用、高機能ガラスの
3本柱のようです。
それでは、どのような研究開発がおこなわれて
いるのか、特許出願状況から見たものが上記の
マップです。
建築用と車用ガラスで売り上げの90%近くを
占めていますが、次の稼ぎ頭としての高機能
ガラスの研究にもパワーを注いでいるようです。
さらに、細かく分類したのが以下ですが、結晶化
ガラス、レンズ関係、太陽光パネルなど、高機能
ガラスの研究開発が目立ちます。
それでは、スペーシアというのがどのようなものか
見てみると、1997年に発売された、2枚のガラスで
真空層を形成したガラスだそうです。
しかし、今回取り上げるのは、スペーシア21と
いうもので、スペーシアと、Low-Eガラスをさらに
2重構造にして、アルゴンガスを入れたものだ
そうです。
Low-Eガラスとは、ガラス表面に金属皮膜を
形成することにより、熱エネルギーを反射させる
働きを持つものです。
アルゴンは空気よりも熱伝導率が低く、さらに、
真空にするとガラスがたわむので、真空にする
代わりにアルゴンを入れ、これを防ぐ働きも
してくれます。
残念ながら、この機構は特許出願中で、まだ
公開されていません。
したがって、次回は、ほかの会社ではどのような
研究がおこなわれているのか見てみましょう。