この前、めざましテレビで、「希少糖」というのを
やっていました。
カロリーが普通の砂糖の10分の1以下なんだ
そうです。
東京品川のコンビニでは、この希少糖を使った
商品を販売しているのだそうです。
これを作っているのが香川・高松市の「レア
スウィート」という会社です。
この希少糖というのは、いろいろな種類が
あるのだそうですが、自然界にはわずかしか
存在しないそうで、これらを商品化できる
方法を開発したんだそうです。
ということで、この会社の特許を検索すると、
残念ながら0件でした。意匠のほうも0件
でしたが、商標のほうは9件出ていました。
特許が出ていないのは、希少糖というのを
発見しただけだからなのかなというので、
よくよく見てみると、黒幕??(書き方が悪くて
すいません。 黒幕ではなくて、由緒正しき
偉い先生ですよね)が、お出でのようでした。
実は、特許が出ていないのは、これを発見、
教授の何森健教授というかたのためでした。
したがって、発明者を「何森健」さんで検索を
かけると、日本での特許出願公開公報が93件も
ヒットしてきました。
93件を貼り付けようと思いましたが、長くなる
のでやめにして、とにかく、この中に、希少糖の
大量生産方法の発明が多数出願されていました。
何森健さんは(読み方は、「いずもりけん」先生
です)、株式会社希少糖生産技術研究所という
のも運用しています。
尚、「レアスウィート」の代表取締役の近藤浩二
さんは、元は香川大学長さんだったんですね。
http://www.bk-web.jp/2013/0101/person.php
一蓮托生?
・・・・違います。
最後まで研究の面倒を見るというのはご立派。
とにかく、この希少糖というのは、カロリーが
10分の1ですので砂糖に気をつけている方
には朗報でしょう。
よかた、よかった・・・というところで終わったら、
知財ブログの価値はないので、さらに何森健
先生の出願を調べてみましょう。
何森健先生は先ほど93件の出願があると
書きましたが、このうちPCT出願が(海外
出願です)も22件もありました。(調査
時期により異なります)
まあ、それはいいとして、最初のほうは、
酵素の生産方法などに研究主眼がおかれて
いたようですが、最近はこれをどのように
応用するかということに研究主眼が
おかれているようです。
これらの応用方法の出願を、みつくろって
下記のように貼り付けてみました。
いろいろ応用方法があるようです。
この中でも上から2番目の「寿命延長剤」
というのがすごいですね。
この内容をちょっと覗いてみましょう。
要約によれば、希少糖が寿命延長の有効
成分となるんだそうです。
これだけではわからないので明細書のほうも
見てみると、【発明が解決しようとする課題】と
いうところにその内容が書かれていますので、
以下は私のほうで抜き出して編集した概要です。
(言葉の抜粋、追加をしてありますので、正確な
表現は、実際の明細書を見てください)
「摂取カロリー制限により、猿などの動物の
寿命を延ばすことはよく知られている。
また摂取カロリー制限によるダイエットは、
老化に関連する疾患の発病を遅らせ、人間の
寿命を延長させることが知られている。
本発明は、カロリーの少ない希少糖を使用する
ことにより摂取カロリー制限ダイエットを擬態し、
従来の寿命延長手段と同様な機構を提供する。」
ということで、ダイエット効果により寿命延長を
図るんだそうです。
本当でしょうか?
寿命の専門家でないのでわかりません・・・・。
「レアシュガ」で長生きを?
ということで、また。