知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

知財戦略中級編  属地しゅぎ~~???

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 前回は実用新案制度の説明だけで終わってしまい

ました。

 

 今回は続きの説明を行きましょう。

 

 特許制度、実用新案制度のほかに、意匠法などの

制度があるのは知財戦略入門編で説明しています。

 

知財戦略入門編 知財財産権て何? - 知財アナリストのひとりごと

 

 冒頭の図は、それでは何を示しているのでしょう。

 

 実は、特許法等の法律は各国独立です。 特許法

昔から全世界統一の制度を作ろうという話が出ていて

いろいろ検討されているのですが、各国の思惑が

あり、なかなか統一したものが作れません。

 

(ヨーロッパではEUができたため、統一に

近いものが出来つつありますがまだ完全では

ありません)

 

 ということで、上図は、それぞれの国で特許法とかが

ありますが、各国それぞれ独立の法律だということを

示しています。

 

 つまりは、日本で特許を取ったとからといっても、

アメリカに行ったら「何、それ?」などと言われてしまう

ということを示しています。

 

 これは、特許独立の原則とか、属地主義とか

呼ばれます。

 

 研究者、エンジニアの方々に講義をしていると、

ここのところが、皆さん、ぴんと来ないようですので、

ここをよく理解しましょう。

 

 つまりは、海外でモノを売って行くためには、その

モノを売る国で特許などを取っていないと結構難しい

ことになるということです。

(特許などを抑えていてもニセモノなどが出回って、

うまくいかないことも多々ありますが)

 

 ということで、世界の出願件数のページが出てきます。

 

 下記は、特許庁のテキストでは、データが2011年まで

だったので、2014年版特許庁行政年次報告書から、

2013年までの資料を貼り付けています。

 

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 これは、私のブログで何度も取り上げていますが、

中国がすごい伸び率になっています(昨日も書きました)。

 

 その後の傾向を見ていても中国の伸びは変わりません。

 

 日本が知的財産権で製品を守るためには、海外の

特許情報分析が欠かせなくなってくるでしょう。

 

 (私のブログでもそのうち海外特許情報分析も取り

上げて行きましょう)

 

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あとがき:

 

 ドクガクさん、読んでいただきありがとうございます。

またお誘いまことにありがとうございます。

 

 残念ながら、7月1日はスケジュールがつまって

おり、わざわざお誘いいただいたのですが、残念

ながら、参加できそうもありません。

 

 ちなみに、コメントをアップしましたが、問題なかった

でしょうか。

 

 当ブログは、業界以外の方を想定して書いておりま

すので、同業界の方が読んでくださるとは思っても

みませんでした。

 

 今後ともよろしくお願いします。

 

 余談ですが、弁理士会に企業弁理士知財委員会と

いうのがあり、弁理士のスキルをいかに上げるかと

いうテーマで、一昨年、昨年と交流会をおこなって

おります。

 

 昨年は、まさに、キャリアプランを取り上げ、事務所

弁理士、企業弁理士の方々の討論という形で、なか

なか評判がよかったようです。

 

 開催は、東京、名古屋、大阪だったと思います。

 

 今年も9月から12月にかけて開催予定と思われ、

弁理士会から案内があると思います。

 

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 このブログを読んでいただいている方がたへ:

 

ブログを個人的な連絡で使用し、すみません。

 

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 ドクガクさんのブログは、非常に、読んでために

なるブログですので、是非覗いてみてください。