知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

知財戦略中級編   パナ肇?

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 次は、日本の特許出願がどのようになって

いるかの説明です。

 

 大学生向けに書かれているテキストなので、

大学の出願件数が取り上げられています。

 

 大学も研究がいろいろおこなわれていますが、

大学は論文主体ということもあり、企業の出願件数に

比べると少ないといえます。

 

(小保方おぼちゃんや、ノーベル賞の山中さんも

論文で大変なことになっていますね)

 

 尚、上記の残りは個人の出願となるのか?と

いう話になりますが、企業とも大学とも違う、

独立行政法人などもありますので、残念ながら

個人での出願というのは非常に少ないのでは

ないかと思います。

 

 特許庁の行政年次報告書については以前にも

書きましたが、2014年版が出ています。

 

 この行政年次報告書を見てみると、以下のように、

日本ではどんどん出願数が減少しています。

 

 このように出願が減少しているのは、景気が悪い

せいもあるのですが、海外出願を増やしている理由

にもよります。

 

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 ちなみに、企業はどの程度の件数なのかとい

うのを同じ行政年次報告書から抜粋してみると、

こちらは査定件数ですが、下記のように大学とは

件数的に様相が異なることがわかります。

 

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 これは、大学というのは研究主体であること、

企業のほうはいくら研究開発をおこなっていても

実業に結びつかなければ仕方がないということ

から特許出願への考え方が異なるのだといえると

思います。

 

(ただし、最近、大学も独立法人化で、考え方が

変わってきているようです)

 

 パナさん、頑張っていますね。