知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

海産物のきむらやさん フコイダンで二日酔い予防?

 「海産物のきむらや」さんをご存知でしょうか。

 

 聞いたような聞いていないような、と私は思った

のですが、なぜかというと、「きむらや」でググルと

いろんな、きむらやさん(木村屋さん?)が出てきて、

聞いたのか、聞いていないのかこんがらかって

しまったからです。

 

(私は実はググッていません。やほーを使って

いるので。 皆さん、ためしにヤホってみてください)

 

 ということで、火曜日の日本海新聞に、「海産物の

きむらや」さんの記事が出ていました・

 

 日本海新聞というのはどこの新聞なんだと

いうことと、お前は、どこに住んでいるんだ?

ということは置いておいて、日本海新聞は、

鳥取県の一大エリア紙です。

 

(いつも書きますが、私は取り上げている記事の

まわしものではありませんし、宣伝マンでも

ありませんので念のため)

 

 記事としてはどんなことかということですが、

標題は、「二日酔い予防で特許 堺港・海産物の

きむらや」というものです。

 

 きむらやさんというのはどういう会社なのかと

いうことですが、下記となります。

 

http://www.mozuku-1ban.jp/

 

 本社は鳥取で、創業昭和47年、資本金3200万円

弱、従業員数87名という、それほど大きくない

会社です。

 

 どんな記事なのかというと、モズクから精製した

フコイダンが入った製剤を飲酒30分前に飲むことに

より、飲酒に伴う不愉快の原因となるアセトアルデヒド

濃度が低減されるそうです。

 

 同社の高分子フコイダン関連の特許は、抗がん剤

副作用、胃がん細胞の抗がん作用、O157など大腸菌

対する抗菌性などについで8件目だそうです。

 

(下記に示す登録数と合わないような気がしますので、

特許出願数を書いているのかもしれません)

 

 それでは、お約束の特許出願と、登録特許の

調査に行きましょう。

 

 会社の名称は、「株式会社海産物のきむらや」なの

ですね。 

 

 IPDLでこの出願人で検索すると以下のように

なりました。

 

f:id:oukajinsugawa:20140604201137j:plain

 

 色がついているのが登録されたものです。

 

 「株式会社海産物のきむらや」さんは、登録率を

見ても、知財関係の権利取得に積極的なのが

わかります。

 

 最初は関係する特許出願で手探り感だったよう

ですが、2004年頃からは自社の強みを生かす

研究に力を入れて、知財の権利取得を積極的に

おこなってきたのが伺われます。

 

 新聞に出ていた登録されたというものは、まだ

公報には出ていませんでしたが、内容を読んだ

限りでは、特開2010-150241「アセトアルデヒド

エタノール低減剤」というものでしょう。

 

 ということで、お酒が飲めない方には朗報?

 

 しかし、油断して、お酒が飲めない人がこの

薬?を飲んで、お酒を飲み過ぎると体に悪いので、

注意しましょう。

 

(私は、生まれてこのかた二日酔いをしたことが

ないので必要はありませんが。

 

 飲み過ぎてバカになって食いすぎて腹を壊すことは

しょっちゅうですが。・・・・・バカですねー!!)