知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

ふ~い~ご~の風さ~え、息を~もつ~が~ず~

 ということで、「人類の歴史を変えた発明

1001」からの話です。

 

 「ふいご」と言っても、現代では死語に近い

ですね。

 

(この前、別のブログのほうで書いた「たたら」も

知らない人のほうが多いでしょう)

 

http://oukajinsugawa.hatenablog.com/entry/2014/03/16/123700

 

 昔は、村の鍛冶屋さんが、しばしも

休まずつち打ちながら、飛び散る火花や、

走る湯玉をものともせず、火力を強める

ために、一生懸命ふいごで風を送って

いたんですね。

 

(息をもつがずというのは、「息つぎも

しないで、ふーふーふーふーと息を吹くと

いう意味ではなく、ふいごを擬人化して、

休まずにふいごから風が送られていると

いう意味でしょうかね?)

 

 このふいごは、紀元前2500年頃に

発明されたそうです。

 

 ふいご発明以前には、一生懸命息を

そのまま吹きかけるほかなかったわけ

です。

 

 この発明により、より温度を上げることが

できるようになり、精錬や金属を溶かす

ことができるようになったわけですから、

一大発明ではないでしょうか。

 

 エジプト、サッカラの紀元前2300年頃の

レリーフの写真が掲載されており、金属

加工職人が並んで炉に空気を吹き込んで

いますので、最初は原始的な長い筒状の

もので息を吹きかけていたのでしょう。

 

 その後、革袋や、蛇腹のものを膨らま

せたり、縮ませたりして空気を送るような

装置が発明されさらに高温を出せるように

なったのでしょう。

 

 本の説明では、息を吹きかけるより、

周囲の空気を取り込むと、二酸化炭素

水蒸気が少ないので、より高温が得られ、

鉄の製錬に必要な温度が確保されたので

はないかと書かれていました。