それでは、酒造りのメーカーではどの
ような知財活動をおこなっているのか
見て行きましょう。
まず、検索キーはどのようなものが
よいでしょうか。
「酒」や「アルコール」というキーワード
で検索したらどうかというのが思い
浮かびますが、ビールや、ウイスキーも
ヒットしてきそうです。
日本酒だけを検索するのですから、
やはり「日本酒」です。
まず「日本酒」で検索してみると、
バイオ関係の出願や、うなぎの保存
加工法など酒造りに関係ないものが
ぞろぞろ出て来ます。
それでは、「清酒」ではどうでしょう?
まあ、こちらのほうが、「日本酒」で
検索したときよりも良いようですが、エタ
ノールの製造方法など、求めるものと
違う出願も結構混じっています。
そこで、やっぱり、我々は格調高く検索
していく必要があるでしょうから、IPC、FIや
Fタームで検索することに致しましょう。
IPC、FI、Fタームについては以前の
分析で説明していますので、以前の
説明を見てください。
それでは、IPDLを開いて、まずは
「日本酒」でFIを調べてみましょう。
(国際分類のIPCではさすがに日本酒と
いうのはありません)
上記のようなものがヒットして来ました。
このままではよくわからないので、C12が
何か調べると、C12は
「生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;
だそうです。
それでは、さらに詳しく見てみると
以下のようになります。C12HからC12R
もありますが省略しています。
C12Gがビールを除く酒類関係のよう
ですので、日本酒はここに含まれるよう
です。
上記のように、ヒットしたものの上の
階層を順繰りにたどっていき、何を
表しているのか明らかにし、目指す
FIを探す必要がありますので注意
しましょう。