知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

石器からハドロン衝突型加速器へ

 それでは、今日は、前回書いた 「人類の

歴史を変えた発明1001」からいろいろ紹介

してみましょう。

 

 まず、この本では、古い時代から新しい時代

への順番で発明が紹介されており、一番最初は

紀元前260万年頃の「石器」から、最新では

2008年の「大型ハドロン衝突型加速器」までが

紹介されています。

 

 260万年ですごい進歩を遂げたのですね。

動物の進歩(進化?)と比べてみるとすごいと

いうしかありません。

 

 火の発明(発見?)が一番最初に来るのかな?

と思っていましたが、石器のほうが早かったの

ですね。

 

 よく考えてみると、映画「2001年宇宙の旅」でも

類人猿(猿人?)が最初、骨を武器として使用する

ことを発見し、その骨が空中に舞うと、宇宙ステー

ションの映像に切り替わるというプロローグでした。

 

 このときにも、火はすぐに出て来なかったような

気がします。

 

 2番目に出てくるのが、お待たせしました「火」

です。 火の発明(発見)は最初は落雷で自然

発火した火を使用したのだろうと書かれています。

 

 我々は何の気なしに火を使っているのですが、

最初に火を使い始めた人(原人?)はすごい

と思います。

 

 動物には真っ赤に燃えて熱いというのしかないで

しょうが、これで暖をとれるということに気づき(動物

も気づくでしょう)、しかも、これをどのように持続させ

るかという発明をした先人はこれもすごいと思います。

 

 動物は、温かいというのはわかるでしょうが、

木などをくべることにより火を持続させることが

できると考えることはできないでしょうから、

すごい発明だったと思います。

 

 これは142万年前に始まったと書かれています。

 

 この火は、暖を取ったりするだけでなく、その

後は、調理をしたり、動物を追い払ったり、寒冷

地で暮らせるようになったり、金属を製錬したりと、

巷で言われている人類史上最大の発明と

なったのでしょう。

 

 この時代には、まだ洞窟などで身をひそめて

いたようですが、紀元前40万年頃に、住居、

衣服、槍が発明されたそうです。

 

 紀元前40万年頃というとネアンデルタール

人の時代です。

 

 さらに、服を着始めた時代と槍を発明した

時代が同じだとは思いもしませんでした。

 

 昔は粗末な槍一本で巨大なマンモスに

立ち向かっていたようですが、その前の

槍がなかった時代に比べればものすごい

進歩だったと思います。

 

 その次に来るのが返しのある釣り針だそうで、

紀元前35000年頃だそうです。

 

 魚を釣るときには返しが非常に重要ですが、

それ以前には魚は槍(モリ)などで取っていたの

でしょうか?

 

 それとも魚を釣る針はあっても返しがなかったの

でしょうか? 

 

・・・・わかりません。

 

 この時代の釣り針は、骨、貝殻、つの、木などを

削って造られていたようです。釣り糸はどうして

いたのでしょう?

 

 ・・・書かれておらずわかりません!!

 

 エサは、ミミズなどを使っていたのでしょうか?

 

 魚を釣ることにより、動物を捕まえるよりもエネル

ギーを消費することはなく蛋白源を補給することが

できるようになりましたので、生存がたやすくなった

ことは想像がつきます。

 

 (結構魚がかからないときがありますので、体力は

消耗しませんしね)

 

 釣り糸は書かれていませんが、「縄」は紹介

されており、紀元前17000年頃の発明だ

そうです。

 

 縄というのは現代でも使われており、一大

発明なのではないでしょうか?

 

 強度を持たせるために撚り合わすというのは

一大発明でしょう。

 

 狩りにも使われたでしょうし、何かをつなぐのにも

使われ、撚り合わせるために、さらにその道具も

発明されたでしょう。

 

 一つの技術の上にさらに技術が積み上げられる

という、現代の特許法の「発明を公開することにより、

さらにその発明を土台とした新しい発明を奨励する」

という理念は、昔からおこなわれていたのですね。

 

 今回の紹介はこの辺にして、そのうち、また第2

弾の紹介をおこないましょう。