知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

知財戦略入門編   長期的な意思決定をしよう

  知財戦略を練る前の知的財産権について、

かなりわかってきましたので、戦略策定に 

進もうと思います。

 

 この前、知財戦略とは、長期的な意思決定、 

方向性だということを書きました。また、戦略 

とは戦争で使われる用語です。 さらに、 

戦術とは、戦略の短期的な局所的な対策だとも 

書きました。

  

 つまり、戦略とは、長期的なもの、大局的な 

もの、戦術とは、それをブレークダウンしたもの

ですが、話をしているときや、文章などでは 

ごっちゃに語られていることがあります。

 

 それはさておき、戦略はどのような方針で 

行くのか方針決めをするのが戦略ですので、 

これを頭に入れて、まず戦略である意思決定、

方向性から考えて行きましょう。(私も、結構

ごっちゃに書いていますが)

  

 まず、意思決定、方向性とは何かですが、 

方針としては、「知財活動をやるぞー」と 

いうのが方針、「どのような方法で知財活動を

やるか」というのが方向性。 「方針、方向性に 

沿って、長期的な計画を作る」のが意思決定

でしょう。

 

(なんか違うような感じもしますが、まあ話を

進めましょう)

  

 つまりは、お金をどの程度使って、どの程度

社員教育をして、どの程度の知識資料タイプの

配分をおこない、それぞれの年度ごとにどの

ような活動をおこなっていくかを策定するのが 

知財戦略策定であって、その中に戦術(施策)が

入っていると言っていいでしょう。

 

 これは中期計画(35年スパン)であるとともに、 

これを年度計画に落とし込みセミマクロ的な計画を

策定するのも戦略策定といってよいでしょう。

  

 さらには、計画をどのように見直すか、どのような 

確認方法でいくか、計画に遅れがあったらどのように 

するかというようなことを決めるのも戦略策定だと

思います。

  

 今回は知財戦略入門編なので、細部まで話をしま 

せんが、さらにはこのためにどのようなツールを使う

のかというのは実践編でお話ししようと思います。

 

 それでは、どのような体制で、どんな期間で知財

戦略をおこなっていけばよいでしょう。

 

 以下次回。