知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

えー、同じ会社名があるの?

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  また分析に戻ってしまいますが、お付き

合いください。

 

 まず、佐藤食品工業と、越後製菓の特許

出願数を見てみましょう。今回は、登録実用

新案出願もありそうなので、特許、実用新案の

両方で、どれくらいなのか全出願を見てみましょう。

 

 あれー、おかしいですね。 佐藤食品工業

社長さんの話では、権利取得はあまりしてこな

かったとのことでした。 それなのに、出願数は

それほど変わりません。

  

 変だなと思い、よく考えてみると、佐藤食品

工業株式会社という全く同じ会社があったのを

思い出しました。

 

 えーっ、まったく同じ名前の会社を作れるの?

ということになりますが、実は作れることになって

います。会社の名前は、商業登記法という法律が

あって、27条に、「場所が違ってたら同じ名前も

おっけー」となっています。 

 

 ということで調べると、愛知県にまったく同じ

佐藤食品工業株式会社が、鹿児島県には

佐藤食品工業有限会社がありました。

 

 私の方では、佐藤食品工業株式会社で

検索しましたので、佐藤食品工業有限会社が

出願していても、それは排除できています。

 

(ちなみに、佐藤食品工業有限会社で検索

してみましたが、ゼロ件でした)

  

 愛知の佐藤食品工業をHPで見てみると、

ジャスダックに上場しており、植物エキス、

茶エキス等の研究開発をおこなっている

ようですので、かなりの出願が想像できます。

  

 弱りましたね。まったく同じ名前では出願人

検索ではどちらなのか判別できそうもありません。

 

うーん、困った。  困ったところで次回へ続く。