知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編2 海外の分類検索は?

 

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 海外の特許検索情報は、日本のFターム

ほど詳しく分析できないので、日本のFタームで

分析して来ました。 それでは、海外での特許

分類はIPCの他にどのようなものがあるのでしょう。

 

 特許システムはヨーロッパやアメリカで発達して

来ましたので、こちらのほうで、何かありそうです

ので、調べてみましょう。

 

  まずアメリカですが、USCUS Classification

またはUSPCUS Patent Classification)と呼ばれる

分類があります。 上のようにUS特許文献では

USPCと書かれています。

 

 これは、IPCとは全く異なるので、慣れればそう

でもないのですが、最初は非常にわかりにくい

です。慣れると、クリックするだけでその分類の

特許出願等が出てきますので、便利といえば

便利です。

 

 そこで、試しにちょっと使ってみましょう。

 

下記をクリックすると、

 

Classification Orders

 

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 が出て来ます。 

 

  今回は、私が黄色の四角で囲んだところの

真ん中の「Browse Index to USPC」というのを

クリックして、「Endoscope」の「E」をクリック

すると、「Endoscope」は600101だというのが

わかります。

 

  そこで、上の画面に戻って、「Brouse USPC

Class Numbers and Titles」をクリックし、600

ところの「Go」をクリックすると下のようになります。 

 

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 内視鏡関係はその下の階層がたくさんある

のがわかります。左の「A」をクリックすると、

これに関する出願リストが出てきて、「P」を

クリックすると、登録されたリストが出て来ます。

 

 尚、これのひとつ前の画面で「Class Schedule」と

いうのと、「Class Definition」というのがあり、それぞれ、

一覧表と、定義が書かれた画面が出て来ます。 

 

 上の画面は「Class Schedule」で表示させたものです。

 

  ちなみに、カプセル内視鏡600/302ラジオゾンデ

などがあります。 

 

 検索画面はいろいろあり、いろいろな方法で検索

できますので試してみてください。

 

 次にEUですが、ヨーロッパ特許庁EPOECLA

EU Classification)というのがあります。 これは、

IPCを細分したもので、日本のFI記号と同じような

ものなので、わかりやすいと思います。 

 

 さらに、EUUSで違っているのは困るよねと

いうことで、ECLAをベースとした、共通のCPC

Cooperative Patent Classification)というのも

2013年から使用開始され、ECLA20131

からCPCに置き換わっています。

 

 CPCは冒頭の出願にも付与されています。


 今後は日本のFIも統合される予定です。