知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編2 現在の研究課題は? 

 

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 木曜の日経産業新聞に、オリンパスが米国で

 100人規模の内視鏡用処置具の専任営業組織を

 設けた、という記事が載っていました。処置具は

消化器内視鏡に通して組織切除などをする

 「使い捨て」の器具だそうです。

 

 内視鏡というのはすべて洗浄消毒して再使用

するのかと思っていましたが、内視鏡は保守、

修理をしながら使い続けるのに対し、処置具は

使い捨てが中心なのだそうです。

 

  種類も多く、メスや特殊なナイフ、組織採取

器具など1000種にも及ぶそうです。

 

 結構な商売になるのですね。

 

  ということで、分析に戻って、上のマップは、

前回のマップの伸び率がプラスになっている

ものを全期間を通じ出願数が多い順番に並べ

たものです。 

 

 画像処理や、レンズ系などの研究開発にシフト

しているのはわかりますが、出願数が非常に

少ないものがあり、いまいち正確にわかりません。

 

 そこで、さらに詳細に見てみることにします。

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 Fタームテーマコードをさらに観点ごとに分けて

みました。 こちらのほうは、伸び率が多い順に

並べています。 そうすると、画像分析や、光学

装置、レンズ系が最近の課題であることが

わかります。

 

 

 これを、さらに、課題(FI)と解決手段(Fターム)で

分析すると以下のようになります。 こちらは、

FI記号の出願数が多い順に並べています。

 

 直近を調べるために2008年からの出願を

調べています。

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 これを見ると、自力で推進する課題(カプセル

内視鏡)に対しては、映像信号に変換する方法や、

撮像、照明などが必要であり、測定、検査をどの

ようにおこなうか、さらにテレビシステムなどでの

読み取り方法や、測定像の伝送システムなどの

研究開発がさらにおこなわれているといえます。

 

 先に述べたように、企業名を記載して分析して

いるため、個々の企業の詳細分析データは記載

できませんが、全体分析では上記のようになりました。