知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編2 研究開発状況を見てみよう!

 

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 それでは、今日は、海外特許出願情報を使用し、

カプセル内視鏡の研究開発状況を見て行きましょう。

 

 今までは、全体の出願件数推移を見なかったので、

まず全体の特許出願を時系列に見て行くこととして、

上のマップは年ごとに全体でどの程度特許出願が

されているか調べたマップです。

 

これを見ると、2005年に出願のピークを迎えた後、

その後も研究開発が継続しておこなわれていると

いえます。

 

 尚、1999年以前にも出願がありますが、非常に

少ないので、1999年からデータをとっています。

1999年ごろから右肩上がりになり、2003年にさらに

注目が集まったのでしょう。

 

 それでは、海外でのプレイヤーごとの推移を見て

みましょう。

 

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 一番下のマップのみかたは、最初に出願したのが

オレンジのマークがついており、最後が青いマークが

ついています。一本一本の線が1件の特許出願を

表しています。

 

中ほどのマップは、1994年以前はほとんど出願が

ありませんので、1994年から表示させていますが、

下のマップのようにオリンパスGiven Imaging(その

当時はGiven Imagingではないですが)は、1977年と

1978年に出願があります。

 

 調べると、Given Imaging197712月にドイツに

出願しており、オリンパスは、19787月にMedical

camera systemとしてアメリカに出願しています。 

その後は、1990年台にならないと出願がありま

せんので、1977年頃、何かイベントがあったので

しょうか。

 

 Given Imaging1994年から再度出願し始めており、

オリンパスは、ファイバースコープ等でシェアを伸ばして

いたので、カプセル内視鏡については遅れをとったのは

否めないところで、世界でのシェアもGiven Imagingに大きく

差を広げられてしまっています。

 

 オリンパスは、Given Imagingに遅れをとったので、遅れを

取り戻すために、2003年から研究開発を加速させたようです。

 

  特許出願数3番手のSiemensは製品は出していない

ようですが、オリンパスと共同で、磁気により体内で自由に

カプセルを移動・回転がおこなえる、磁気誘導型カプセル

内視鏡システムというのを研究開発しています。

 

  4位の韓国Intromedicは、MiroCamというカプセル

内視鏡を宣伝しています。

 

http://www.intromedic.com/eng/