知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編2 esp@cenet?

 

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 昨日は、人間ドックに行って来ました。

 

 幸いなことに消化器系は問題なく、内視鏡

必要ありませんでした。

 

 内視鏡の話をしているのに内視鏡のお世話に

なることになったりしたら、シャレにならない

ところでした。

 

 逆に内視鏡のお世話になっていた方が、

ブログのネタにできて良かったかもしれま

せんが??

 

 ということで、カプセル内視鏡の分析に

戻りましょう。

 

 前回世界全体での特許情報検索データを

示しました。

 

 前回のものは、PCT出願や、US出願、US

登録等、同一内容の出願が重複しないように

ファミリーの代表のみカウントしています。

 

 そこで、もう一度、前回のマップを見渡すと、

個人での出願等が結構あるのに気がつきます。

 

 なぜかな?ということで調べてみると、

ギブンイメージングの生い立ちはイスラエル

空軍で研究開発された技術を引きついだ

ベンチャー企業です。

 

 ギブンイメージング設立以前(設立後も出願情報は

うまく分離されていないようです)から個人で出願して

いたもの等があるため、軍関係者での個人名での

出願が非常に多いです。

 

 したがって、これらは、ギブンイメージングと一緒に

数えたほうが企業の実態をよくあらわしていますので、

これらを統合することにします。

 

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 統合すると、Given Imagingの件数はオリンパス

次ぐ2位となり、こちらの方が実情をよくあらわして

いるのではと思います。

 

 それでは、世界全体でどこの国に出願されている

のでしょう。これを示したのが冒頭のマップです。

 

 こちらのマップは代表的な特許庁で切り分けています。 

このため、Given Imagingイスラエルでの出願が多数

ありましたが、示してありません。

 

 また、実用新案がある国もありますので、それも

示しました。WOというのは国際出願ですが、その後、

各国に振り分けられますので、ご参考です。 

 

 尚、こちらのほうは、同じ出願(厳密にはまったく

同じではないですが)を各国にすることがあります

ので、同じ内容のものが重複していても、各国に

出願されたものはそれぞれ1件としてカウントして

います。

 

 したがって、出願人別マップの出願数よりも数は

多くなっています。

 

 比較のために、日本への出願数を記載すると

オリンパスの日本国内出願が多いので1585件と

なり、世界全体では、日本への出願数が第1位と

なります。

 

 ちなみに、海外の特許出願などを調べるには、

商用検索DBのほかに、無料の「esp@cenet]などが

あります。 このDBEU特許庁のデータベースです。

 

 検索文字は英語なので望みの出願をすべてヒット

させるのは難しいですが、日本語画面で検索できるので

便利です。 サイトをクリックすると検索画面が出て

来ますので、試しに、「Given Imaging IL」と打ち込んで

みてください。(ILとはイスラエルの国識別コードです)

 

 イスラエルへの出願情報が出てくると思います。