知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編2 海外検索での注意点は?

 

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 ということで昨日は中国の2013年の特許出願

情報をアップしてみました。

 

 それでは、本日はもとに戻して分析の話をして

いきましょう。

 

 中国情報はあとで新聞などを見て書かれていない

内容を後ほどアップすることにしましょう。

 

 まずは、海外での特許情報検索です。

 

 残念ながらIPC分類にはカプセル内視鏡はなかった

ので、内視鏡IPC分類「A61B/00」をカプセル内視鏡

関係のワードで絞り込むほかありません。

 

 カプセル内視鏡は、英語ではCapusule Endoscope

いいます。試しにこのワードだけで検索してみると、

ギブンイメージングはヒットして来ません。

 

 きっとギブンイメージングでは違う言葉を使って

いるのだと思います。 

 

 このため、ヒットするワードを調べるためにギブン

イメージングで検索してみましょう。 私の商用データ

ベースは海外の検索もできますので、このデータベースで、

Given Imaging」と試しに打ち込んでみました。

 

 そうすると、2万件以上ヒットしました。

 

 ずいぶん多いなと思いながら見てみると、Given

Imagingとは違う企業ばかりヒットしていました。

 

 そうなんです!!

 

 英語で検索する時には、検索DBは単語を一つの

単位として検索します。

 

 日本語ですと、その文字列を含む言葉を検索

してくれます。

 

 たとえば、日本で「ヒ素」関係を検索したいとき、

ヒ素」と打ち込むと、「亜ヒ素酸」なども検索

してくれ便利な半面、逆に「導体」を検索したいのに、

半導体」も引っかかって来るなどです。

 

 これに反し英語の場合には、単語をひとつの

くくりとして検索してきます。

 

 したがって、日本語のようにendoscopic

endoscopeを一度に検索しようとして「endoscop

などど打ち込むと、「endoscop」とスペルが

間違ってかかれている出願書類しかヒットして来ない

という結果になります。

(検索DBにより異なり、ステミング操作をして

くれるDBもあります)

 

 さらに、今回のように「Given Imaging」と打ち

込むと、検索DBは「Given」と「Imaging」の間は

スペースだから「or」を意味するのだな!と判断して、

どちらかの単語が入った企業名を検索して来ることに

なります。

  

 したがって、今回のように両方入った企業名を調べる

場合、”Given Imaging”と打ち込んでやれば、検索DBは、

「そうか、二つで一つなのだな!」と判断して、検索して

くれます。(違う方法もありますが)

 

 それでは、このように打ち込んでみると、Given Imaging

日本を除く世界全体におこなった出願は600件程度ヒット

して来ました。 海外検索では、このように日本と違った

テクニックが必要ですので、注意しましょう。

 

 それでは、カプセル内視鏡にはどのような言葉が

使われているのでしょう。 見てみると「in-vivo imaging

devices」や「in-vivo medical devices」、「in vivo

sensingdevice」などが使われていました。 

 

 このため、今回はこれらの単語や、「capture devices

などで、IPC分類を絞り込むことにします。

 

 このようにして絞り込んだ結果が冒頭のマップです。