知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

中国2013年特許出願最新情報!! 中国の出願は日本の2倍以上に!!

  

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   それでは本日は中国の知財の話をひとつ。

 

 中国の特許庁から、毎月統計月報が出ています。

 

 201312月の月報がアップされていました。

 

 特許庁HP、WEB、新聞情報を調べてもまだ

ほとんど2013年の最新の情報は出てきていません

ので、私の方から中国の最新の状況をお知らせ

します。

 

 まず、その前に中国がどんな特許制度になって

いるのか知らないとよくわからないと思いますので、

中国特許制度を見てみましょう。

 

 日本では、特許、実用新案、意匠というのは、

それぞれ別々の法律になっています。

 

 中国では、知財関係の法律はこの3つが一緒に

なっており、中華人民共和国専利法と呼ばれています。

 

 特許などの呼び方は、それぞれ「発明」専利、

「実用新型」専利、「外観設計」専利といいます。

 

 日本の特許庁にあたる政府機関は、「中国国家

知識産権局」であり、日本と同じように、出願の受理、

審査、権利付与、審判等を管轄しています。

 

 日本の法律と違いはあるものの、他の国の法律と

比べるとまあ似た制度だといっていいでしょう。

 

 ということで、概要がわかったところで、中国

特許庁WEBを見てみましょう。 

 

国家知识产权局--统计信息

 

 クリックすると、毎月の統計情報が見ることが

できる画面が出て来ます。

 

 この画面で、12月をクリックすると、20131

2月≪国家知識産権局専利業務作業及び総合管理統計

月報≫.pdfというのが出て来ますので(画面は中国語

です)、これをクリックすると、PDFを見ることが

できます。

 

 皆様、見るのが面倒でしょうから、私が、主なものを

貼り付けて説明しようと思います。

 

 冒頭のグラフには、最新の2013年の統計が示されて

います。

 

 発明専利となっていますので、特許出願状況です。

中国の2012年での特許出願数は内外含めて653千件

で、2013年は825千件となっていますので、15万件

以上増加しています。

 

 中国国内出願での前年比は31.7%増で、ものすごい

伸び率です。

 

  次に海外からの中国への出願です。

 

 日本からの出願はアメリカより上で、4万件超と

なっています。

 

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 省別に出願数を見てみると、以下のように、1位は

上海特別区の隣の江蘇省で、多数の企業が集まって

いるところです。

 

 2位は新セン経済特区や東莞という一大工業地帯で

ある珠江デルタ地域の広東省です。

 

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  以下、次回へ。