作成した「日本企業の国際競争ポジションの
定量的調査事業」というのに、各種の産業が
詳しく書かれています↓。
http://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2013fy/E003232.pdf
これによると、上のように、内視鏡の
2011年の世界全体での売り上げは1700億円
規模で、日系企業が売り上げに占める割合は、
97.6%とほぼ独占状態です。
翻って、カプセル内視鏡を見てみると、
2011年の世界全体での売り上げは129億円で、
日系企業の占める割合は下のように、7.8%と
完全に出遅れてしまっています。
というように、世界全体の市場規模、シェア
状況がわかりましたので、どのようなメーカーが
いるのか調べて行きましょう。
前回の「ねじ」分析では、国内だけの分析を
しました。
しかし、今回カプセル内視鏡について調べると
海外メーカーが強いようですので、今回は国内
だけでなく海外メーカーも分析していきます。
そうは言っても、国内はFI記号や、Fターム
により、IPCよりも詳しい分析ができます。
そこで、まずは国内検索と海外検索は別々に
おこなって、それぞれで分析しましょう。
まず国内から見てみましょう。 皆さまも
IPDLのPMGSを開いて実際試してみて欲しい
のですが、まずキーワード検索のIPCの項目で
「カプセル内視鏡」と打ち込んでみてください。
IPCには残念ながらカプセル内視鏡はなさ
そうです。
仕方がないので「内視鏡」と打ち込んでみると
ヒットしました。
次回に続く。
王花陣注) 2014年11月20日(木)追記
世界シェア調査は2014年3月にも
以下のように同じように出されています。
2012年のカプセル内視鏡の日系シェアは、
7.8%から若干上昇し、8.3%となっています。
尚、調査機関は同じ富士キメラ総研なの
ですが、前回の2011年の日系内視鏡シェアは
97.6%と記載されていましたが、今回のレポート
では同じ2011年でも97.1%と書き換えられて
います。
2015年12月14日(月)追記
同じ調査機関から、すでに2013年の
状況が出ており、日系内視鏡シェアは、
97.2%、 カプセル内視鏡は、8.6%と、
微増のようですね。
また、以下の特許庁の特許出願技術動向
調査は内視鏡全体を取り扱っていますが、
ご参考にどうぞ。
https://www.jpo.go.jp/shiryou/pdf/gidou-houkoku/26_1.pdf
2017年10月17日追記:
IPDLで皆様も試してくださいと書きまし
たが、今見ると、作業方法も書かれておらず、
不親切でしたね。 現在は、IPDLの後継の
J-PlatPatというものになっていますので、
もし、試してみる場合には、以下を参考に
してください。
J-PlatPat カテゴリーの記事一覧 - 知財アナリストのひとりごと