知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編2 内視鏡って何?

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  皆様、新年明けましておめでとうござい

ます。

 

 今年もよろしくお願い致します。

 

 さて、本日からは、違う視点で特許情報分析

について解説していきます。

 

 

 皆様、お正月はお酒を飲んで「グダーラ

グダーラ」していたのでしょうか。 

 

 「おいおい、それはおまえのことだろう」

という声が聞こえてきそうです。

 

 そうなんです。

 

 それは私です。 

 

 酒ばかり飲んでいて、ちょっと胃や腸は大丈夫

なのかなという思いもあります。

 

 そこで、突然なのですが、胃カメラを飲んだ方は

お出ででしょうか。

 

 私は飲んだことがありませんが、人に聞くと、

苦しいようなことを聞きますがどうなんでしょう。

(しかし、あまり積極的に「飲みたい!」という

ものではないと思います。)

 

 最近はこれに代わるカプセル内視鏡というものが

出て来ました。

 

 こちらの方が、胃カメラよりは飲みやすそうです。 

 

 どんどん研究開発してさらに飲みやすいものを

出して欲しいものです。

 

 ということで、今回からは私の期待も込めて、

カプセル内視鏡について分析していきたいと

思います。

 

 胃カメラというと、すぐ思い浮かぶのはオリン

パスです。 

 

 私は医療関係者ではなく胃カメラについては

素人ですので、まずは、特許分析する前に、

胃カメラを含む内視鏡や、カプセル内視鏡という

のはどういうものなのかというのについて各社

ホームページ等から概要を調べることにしましょう。

 

 調べると、胃カメラのことを内視鏡というそう

です。 

 

 したがって、まず、WEB内視鏡と打ち込むと、

日本内視鏡学界というのが沢山出て来ました。

 

 学会もいろいろ分かれているようで、長くなる

ので「日本」と「学会」という文言は省略しますが、

消化器内視鏡内視鏡外科、呼吸器内視鏡、泌尿器

内視鏡、産科婦人科内視鏡内視鏡、神経内視鏡

心臓血管内視鏡、カプセル内視鏡(出た!)、

内視鏡低侵襲脊椎外科、などがあり、これらの学会の

下にも地域支部があるようです。

 

 「内視鏡おそるべし!」というところでしょうか。

 

 さらには、泌尿器腹腔鏡技術認定制度や、消化器

内視鏡技師会などもありました。

 

 認定制度は誰が受けるのでしょう?

 

 消化器内視鏡技師試験問題解説などもありました

ので試験もあるのですね。 

 

 さらに獣医内視鏡外科研究会もありました。

 

 ちなみに、低侵襲とは、手術や検査などに伴う痛み、

発熱、出血などをできるだけ少なくするという意味の

医療用語だそうです。

 

 J-Globalでカプセル内視鏡関連文献数を検索すると、

下記のように急激に伸びています。

(カプセル内視鏡や、その英語訳で検索.。

 関連特許数は正確ではないですが、雰囲気的に伸びて

いるのがわかります)

 

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 それでは、内視鏡の歴史と言うのはどんなもの

なのでしょう。 

 

 内視鏡の歴史については、オリンパス社のHP

ウィキペディアに詳しいですが、柳田邦男さんが

1講談社ノンフィクション賞を取った「ガン

回廊の朝(あした)」という本に開発経緯が生々しく

描かれています。

 

 この本によれば、診断の困難な胃がんの早期発見

のために、東大分院外科で副手をしていた宇治達郎と

いう方が、1949年夏に渋谷に近いオリンパス光学本社を

訪れ、常務の中野徹夫という方に、「胃の中に入れて

胃の内部を撮影できるカメラはできないか」尋ねた

そうです。

 

 その後オリンパスでは開発に着手し、19504

には犬を使っての胃内撮影に成功し、さらに臨床使用

でも成功し、115日の日本臨床外科学会に成果を

発表したとあります。

 

 オリンパス光学ではすぐ商品生産に入ったが、

さっぱり売れず、社内では「こんなものを作って」

という声まで出ていたといいますから、今のオリン

パスの方々からすると、隔世の感があるのではと

思います。

 

 その後、ほぼ現在の標準型ができたのは1960

ということですので、その当時と「外形的には」

あまり変わっていないということになります。