知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編1 知財戦略とは?

   金曜の日経流通新聞で、ネットでの

ページビュー(PV)PCよりもスマホ

ほうが多くなったという記事が出ていま

した。

 

 8月にスマホ経由がPC経由を逆転した

10月はさらにスマホ56%PC44%

差が広がったそうです。 

 

 その中でもとりわけ女性向けコンテ

ンツへのスマホからのアクセスが多く、

PV比率の大きいトップ10は、1位の

「携帯電話・スマホ」以外の上位9つは

美容などの女性向けだそうです。

 

 皆様はいかがでしょうか?

 

 私は仕事でPCを使い、家での

調べ物もPCなので、スマホもタブ

レットも持っておりません。

 

 PVだけならば、スマホのほかに、

立ち上がりが早いということでPC

よりもタブレットが使われている

ようですが、オフィスでのPC

SSDだし、個人用PCはHDながら、

立ち上げ時の駆動ソフトを最小限に

抑えているので、あっという間に

立ち上がり、不便は感じておりま

せん。

 

 ということで、家で使っている

PCが古くなり、本日、新しいPC

届く予定です。

 

 XP10年以上使い続けていたので、

スピードが極端に落ちていましたし、

XPのサポートが切れるというので、

ハードとOSを新しくしてみました。

SSDWindows8.1

 

 これからは、家での書き物も、さく

さくっと行けることでしょう。

 

 またまた閑話は休題ということで、

 

 前回は筆頭FIによるマトリクス

マップを見てみました。

 

 今回は、同じFIですが違う見方を

してみましょう。

 

 違う見方として、FIをさらに詳しく

見て行くという方法がありますが、

まずはマクロ分析として、その他の

技術はどんなものかというのを見てみます。

 

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 上記がそのマップですが、前回示した

マップと違います。

 

 今回は筆頭FIだけでなく全部のFI

マップ化しています。

 

 つまり、特許出願で取り上げられて

いる主題のほかに、明細書等に書かれ

ているその他の情報も分析をしています。

 

 日東精工さんは、ねじ山の特別な形で

緩まないようにするほかに、他の方法も

検討しているようです。

 

 カヤバ工業さんは、緩み止めを振動減衰

装置や緩衝装置に応用する研究開発して

いるようです。

 

 イイファスさんは、留めナットで緩まない

ようにするほかにもいろいろ研究している

ようです。

 

 というように、違った見方をすると

新たな発見があります。

 

 FIをさらに細かく分けていくとさらに

詳細がわかってきますし、特許文献を

読むなどしての詳細分析もあります。

 

 さらに他の特許マップによる更なる

分析もできますが、今回ははじめてなので、

業界のマクロ分析はこのくらいにして、

次回からは大企業に伍して奮闘している

少数精鋭企業を見ていきます。

(会社の規模は小さくても、大企業に

負けない企業という意味で、少数精鋭

企業と呼ぶことにします。)

 

 このブログでは最終的に知財戦略の

話をする予定ですが、戦略を検討する

ために重要な特許分析の話をしています。

 

 しかし知財戦略って何?というのも

まずは必要ですので、知財(知的財産)

とは?というのを簡単に書いてみます。

 

 知的財産の言葉の意味としては、

知的財産基本法というのに書かれて

います。

 

 書かれている条文を記載すると長く

なりますので、要約すると、「知的財産」

とは、事業活動に有用な技術上または

営業上の情報です。

 

 気をつけないといけないのは、「知的

財産権」という言葉とは厳密に区別され

ており、知的財産権のほうは、法律上

保護される権利、すなわち、特許出願

した後に認められる権利などのことです。

 

 したがって、知財戦略とは、知的

財産権を含む広い概念の戦略を指して

おり、特許のみの戦略を指すものでは

ありません。

 

 よく誤解されているのは、知財戦略

ということで特許出願したが、特許権

取得するためにお金をかけたのに売り

上げに結びつかずやめてしまったと

いうものです。

 

 重要なのは、知的財産「権」戦略

ではなく、「知的財産戦略」ですので

間違わないようにしましょう。

 

 それでは、次回に続く。