知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編1 特許情報検索とは?

 

f:id:oukajinsugawa:20131201180503j:plain

 

  前回からの続きです。

 

 特許情報を調べる場合(特許調査、

特許検索、または特許情報検索とも

いいます)、思いついたキーワードで

検索できます。

 

 特許検索には、独立行政法人工業

所有権情報・研修館が運用している

検索データベース(IPDLといいます)

や、商用データベースを使います。 

 

 個人で何かを発明したので特許出願や

実用新案登録出願をしたいが、同じような

発明が先に出願されていないだろうか?

などという場合には、お金がかからず

調べられるIPDLがお勧めです↓。

 

  http://www.ipdl.inpit.go.jp/homepg.ipdl

 

 今回は「ねじ」について調べて行き

ますので、キーワードによる検索で

「ねじ」と打ち込むと、ヒットした特許

関係文献が出て来ます。

 

 最初のうちは、思いついたキーワードを

打ち込んで検索しますが、そのうち慣れて

くるとさらに高度な分類検索というのを

使用することができます。

 

 漏れがないようにしたい場合は、分類

記号での分類検索がお勧めですし、分類

記号とキーワードの組合せもよいでしょう。

 

 自分の発明が他人の特許に抵触しないか

どうかという特許情報検索の場合には、

漏れのないように慎重に検索キー

(キーワードや特許分類記号)を選ばな

ければなりません。

 

 他社がどのような研究開発をおこな

っているかを調べるときには、ノイズ

(関係ない特許)が出てくるような検索

キーを選んでも問題ありません。

 

 時間対効果が重要ですので、これを

頭に入れて検索をおこないましょう。 

(そうはいっても、私が研究開発者

などに教えるときには、基本的な検索

キーの選び方や、関係ない特許情報の

スクリーニング方法を指導しています。)

 

 今回は短時間でどのような企業が

出願しているのかを調べようと思います。

 

 したがって、大きなくくりで調べて

みます。 

 

 「ねじ」は締めつけのために使用され

ます。

 

 したがって、なるべく緩まない機構に

したいものです。

 

 この緩まないねじを特許出願している

企業はどんなものがあるか、内容はどんな

ものかを調べるために、特許分類記号

FI記号というもので検索してみます。 

FI記号やその調べ方はそのうち説明

します。)

 

 FI記号を調べると、

F16B39/00 : ねじ,ボルトまたはナットのゆるみ止め」

というのがありました。

 

 [緩まない機構]を主題としている発明を

検索したいと思いますので、これがぴったり

です。

 

 このようにして分析したのが上記の

マップです。

 

 詳細説明は次回へ。