知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

パテントマップ特許情報分析編1 パテントマップって何? 

 

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 いきなり、グラフが出て来ました。

 

 このグラフは一般的にはバブル

チャートと呼ばれます。

 

 また、特許情報を分析するために

作る場合にはパテントマップと呼ばれ

ます。

(特許マップともいいます)

 

 このブログでは、特許情報分析を通じ、

パテントマップを使用した特許情報分析、

及び知財戦略策定の話をして行きます。

 

 今回は皆様ご存じの「ねじ」を取り

上げてみます。

 

 中尾彬さんの「ねじねじ」では

ありません。

 

 ボルトとナットからなり、物を

締め付ける「ねじ」です。

 

 まず、ねじ業界について知らない

のでどんな企業が研究開発をおこなって

いるのか特許情報から見てみることに

します。

 

 皆様が何か発明をしてお金に変えたい

というときは、特許庁に特許出願

(実用新案というのもあります)を

おこない、特許権を取得します。

 

 この特許出願は出願から16カ月

たつと原則社会に公開されます。

 

 特許庁からはこれらの情報が公開

されていますので、この特許情報を

分析することで、どのような企業が

どのような研究開発をおこなって

いるのか推測できます。 

 

 日本を例にとると、年間30万件

以上の情報が公開されています。

 

 したがって、競合企業がどんな

研究開発を行っているか、はたまた

将来どのような戦略を取ろうとして

いるのかを特許出願分析から予測し、

自社の研究開発戦略をたてることが

可能です。

 

 また、他社でまだおこなっていない

研究を先に出願するとかで、競争優位性を

上げることが可能です。

 

 さらに、何か新しい開発をしたいと

いうときに、他社で研究開発をおこなって

いないのを確かめることもできます。

(海外企業分析も同様です)

 

 ということで、次回へ続く。