知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

テクニカル・ピッチで、ピッチング分析いたしましょう。。。。。。

 CEATEC見に行きましたか?

 

 私は行きませんでしたが、アルプス

電気さんで、IoT技術を活用とした、

ボールセンシングデバイスをデモン

ストレーション出品していたそうです

ね。

 

 見た方は、おいでですか?

 

www.alps.com

 

www.itmedia.co.jp

 

 公式野球ボールに埋め込んだセン

サにより、加速度、角速度、地磁気

などを測定し、球速や回転軸などに

より、ストレートやカーブの状態、

腕の振りなどを分析してくれるそうで

す。

 

 名前は、テクニカル・ピッチだそう

ですね。

 

 新聞によると、アマの回転数は、ボー

ルのキレ、伸びに大きく影響し、プロ

野球選手のボールは1分間に2000~3000

回転もするそうですが。

 

 アルプス電気さんの特許出願を見て

みると、野球ボールセンシングその

ものの発明はありませんが、以下のよう

なものがありますよ。

 

・ 再表2011/037118「地磁気検知装置」

 

【課題】

 地磁気を検知する3軸のセンサを有し、

複雑な運動を行うときでも各時刻で角

速度などを正確に演算できる地磁気

検知装置を提供する。

 

【解決手段】

  地磁気ベクトルを検知するX軸センサ

とY軸センサおよびZ軸センサが設け

られ、各センサの検知出力から地磁気

ベクトルの向きが球面座標Bb上で

求められる。球面座標Bbにおいて

基準軸z0を決め、2つの座標検出点の

データSa,Scに応じて基準軸z0上に

仮定中心点Ofを求めて、仮定中心点

Ofから各データSa,Sbまでのベクトル

VaとVcの外積からベクトルVa,Vcを

含む面の垂線Vgを求め、垂線Vgと

平行で且つ原点Ogを通過する軸を算出

回転軸Iaとし、この算出回転軸Iaを

中心とする運動を特定する。

 

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【0047】

  例えば、地磁気検知装置1を搭載した

携帯機器を人が保持して野球のバットや

ゴルフクラブあるいはテニスラケットなどの

スイングを行ってそのときの体の回転を

診断するプログラムを実行するときには、

加速度センサ8で検出された重力の加速

度の方向が基準軸として設定される。また、

地磁気検知装置1を搭載しているカメラの

手ぶれを補正するためのデータを取得する

ときは、加速度センサ8で検出された重力の

加速度の方向と直交する方向に基準軸を

設定する。

 

 ということで、これらの技術を応用して、

分析ボールを作ってみたのでしょう。

 

 今回は参考出品ですが、実際にこのよう

なボールができるといいですね。

 

 できたら、日曜野球のお父さんがたに、

ばか売れかも??