知財アナリストのひとりごと

特許情報分析・知財戦略をやさしく解説します

3Mスリーエムさんの、現美新幹線カラーラッピングフィルム

 この前、新聞に出ていたのですが、最近の

電車って、ペンキを塗っているものだけでは

なくて、カラーフィルムを貼っている電車も

あるんですってね。

 

 新聞では、私が上京した時によく乗る、東京

メトロ銀座線(虎ノ門を経由する、浅草から

渋谷まで、というか、渋谷から浅草まで、の

地下鉄です)の、あの黄色い車体の新型車両の

写真が掲載されていました。

 

 てっきりペンキが塗られているものと思って

いましたが、フィルムが貼られている車両も

あったんですね。

 

 知ってました?

 

 知らなかったのは私だけ?

 

 今度上京した時に、爪でこすってみましょう

かね。(きっと怒られると思いますので、よい子

は真似しないようにしましょう。(私もよい子な

ので、こすることはやめることに致します。))

 

 2016年の4月下旬には、JR東日本が

導入した「現美新幹線」というのが新潟県内を

駆け抜けたそうで、土日休日を中心に運行

されており、以下を見ると、かっこいい車輛

ですね。

 

www.jreast.co.jp

 

 この車両は、上のように、濃紺の車体に色とり

どりの花火があしらわれており、すべてカラー

フィルムなんだそうです。

 

 知ってました?

 

 知らなかったのは私だけ?(しつこいですね。)

 

 このスリーエムのフィルムは塩化ビニール

樹脂に耐久性を高める表面加工がされている

そうで、屋外広告などにも使われているそう

です。

 

 バスの車体全面ラッピング広告もこれらの

フィルムだそうですが、移動中でのはがれにく

さが要求され、かつ短時間で広告を張り替える

ためのはがしやすさ、という相反する要素が

必要だそうです。

 

 スリーエムでは、これを実現するために、

強力な粘着性で、かつ熱によりはがしやすく

できる新製品を開発し、気泡が抜けやすい

設計としたんです。

(と、新聞に書いてありました)

 

 スリーエムでは以下のような自動車用

カラーラッピングフィルムを出しています

ので、車好きの方にとっては、常識なの

かもしれませんが。

 

3M | Car Wrapping|自動車・交通関連|製品とサービス

 

3M|3M™ ラップフィルム シリーズ1080|製品・サービス|コマーシャルグラフィックス製品

 

 ということで、スリーエムさんの関係する

特許出願を調べると、上の説明そのもの

ではありませんが、以下の特開2014-

79974「車輛用部材」などがあるんです。

 

【課題】

 耐引っかき性に優れた車輛用部材を提供

する。

 

【解決手段】

 第1の表面および前記第1の表面と反対側の

第2の表面を有する基材層、及び前記基材層の

第1の表面の上に配置されたハードコート層、

を含む車輛用部材であって、前記ハードコート

層がナノ粒子の混合物およびバインダーを含み、

前記ナノ粒子は前記ハードコート層の全質量の

40質量%~95質量%を構成し、前記ナノ粒子の

10質量%~50質量%は2nm~200nmの

範囲の平均粒径を有し、前記ナノ粒子の50質量

%~90質量%は60nm~400nmの範囲の

平均粒径を有し、60nm~400nmの範囲の

平均粒径を有するナノ粒子の平均粒径と

2nm~200nmの範囲の平均粒径を有する

ナノ粒子の平均粒径の比が、2:1~200:1の

範囲である車輛用部材。

 

 今後、さらにきれいなカラーラッピング

フィルムの登場を待ちましょうかね。